私が駐在帯同を決めた5つの理由
パートナーのフィリピン駐在に付いていくかどうか悩んでいた時期、駐妻さんたちの「駐在帯同する/しないを決めた理由」というテーマのブログを、読み漁っていました。
▼ちょうどこの時期です
みなさん状況はさまざまで、
帯同する/しないの結論もさまざまある中、
その理由のひとつひとつに、新しい視点をもらったり、違った考え方ができたり、励まされたりしました。
なので、私は私なりに
「帯同する」決断をした理由を、綴っていこうと思います。
まず、私が悩んだ理由ですが、
おおきく「仕事」「結婚」に関する理由がありました。
仕事
現職を辞めたいと思っていない
私は、今の会社に中途入社で入りました。
前職を辞めた理由は、人間関係によるものだったのですが、現職では人間関係も良好で、業務内容もやりたいこととマッチしており、さらに去年昇格したばかりで、辞めることなど まったく考えていませんでした。
ただし、帯同するめには、仕事を辞める必要がありました。
今の会社には、家族の海外駐在帯同を理由とした休職の制度がないためです。
再就職できるか不安
現職は、県内の他社と比べても福利厚生が手厚く、駐在期間を終えて帰国したときに、今と同じ条件で働ける先を見つけるのは、その時の自分の年齢やブランクを加味すると、困難だろうと思いました。
自分の収入がなくなることへの不安
これまで、自分の稼いだお金を、自分の好きなように使ってきました。パートナーの稼いだお金で暮らすことをイメージした時に、心理的に苦しくなりそうだなと思いました。
結婚
今結婚していいのか
駐在に帯同するためには、結婚して家族になる必要があります。
いつか結婚することを見据えて付き合っていたとはいえ、「海外駐在」というイベントに合わせて入籍することが、はたして是なのか。
駐在期間が終わっても結婚生活は続くのです。
今この人と結婚して本当にいいのか?と、いわゆるマリッジブルーに近い状態だったと思います。
なぜ決めたか
現地を見たから
ありがたいことに、現地を下見する機会をいただけました。
そこで、くらしのイメージを具体的に持つことができ、なんとかやっていけそうだと思えたことが大きいです。
▼その時に見たこと感じたことはこちら
下見でフィリピンを訪れたとき、現地で暮らす人たちの明るさ優しさが素敵だなと思いました。
ふらっと訪れた英語もできない私を見下すことなく、親身に接してくれたことが心に残っています。
一方、私や私の家族がそうだったように、日本人にとってのフィリピンのイメージは「貧富の差があって、危険な国」というものが根強いのではないでしょうか。
私の身近な人たちからでも、フィリピンのいいイメージを伝えたいなと思ったことも理由のひとつです。
なお、帯同する/しないの決断が自分でできて
しかもその決断を下す前に現地を見られる。
私のこの恵まれた環境には感謝しかないです。
行かないと後悔するだろうと思ったから
フィリピンを実際に見て暮らすイメージがわいたとはいえ、衛生面も危険度も日本とはやはり違います。
フィリピンでパートナーに何かあった時に、私は一緒に行かなかったことをきっと後悔するだろうと思いました。
また、当初「付いてきてほしい」と言っていたパートナーが、私が不安に思っていることを伝えたとき、
「仕事を辞めず、日本とフィリピンの遠距離でもいい」
と言ってくれたことがありました。
『私は彼のように、ふたりの関係のために 少しでも譲歩しているか?』
と内省する瞬間でした。
駐在に向けて、研修や、業務引継で残業がある中、英語の勉強をがんばっていることを知っているし、希望していた海外駐在が叶うことは私もうれしい。パートナーを近くで支えたいなと思いました。
結婚することへの不安も、パートナーの話を聞いてくれる姿勢を見ているうちに、晴れていきました。
こうやって、都度2人で話しあっていければ大丈夫、と思えました。
こうあるべき という思考を捨てられた
社会に出てから定年を迎えるまで、
その間のライフイベントははさまざまあれど、基本的には何らかの仕事について収入を得るべきという思考が、根底にありました。
だけどそれって、誰かが決めたわけでもない、私が勝手に決めたルールだなって、この本を読んで気が付いたんです。
長い人生のたった数年、仕事についていなかったとしても、収入がなかったとしても、その期間を、パートナーと私が健康で心地よく暮らせるのならば、その選択が最適なんだと思え、定職に就かない自分を許せたことが大きいです。
いい経験になると思ったから
海外で暮らすことで、日本で暮らしていた時の慣習や常識が通用せず、うまくいかないこと、イライラすること、大変な思いをすることがあると思いますが、それも含めて今後の人生に活きる、いい経験になるだろうなと思えたためです。
前述のとおり、私の頭は「こうあるべき」という思考で動いており、とっても硬いのです。
ガチガチにかたまった頭をリセットして、価値観を再構築するいい機会になると思いました。
なんだかんだフィリピンに縁を感じたから
私、名前が アキノ なんです。
フィリピンの空港の名前が " ニノイ・アキノ 国際空港 " だと知ったとき、運命を感じました(笑)
また、大学生のとき、友達とふたりで計画していたフィリピン セブ島旅行が頓挫したことがありました。
同じく大学生のときに、お世話になった教授が、フィリピンの現地語(タガログ語)の研究を専門にされていたことや、今の会社で隣の席の後輩ちゃんが、大学の時にタガログ語を専攻していたなどなど……。
見渡せば、そこら中にご縁が転がるフィリピンだったわけです。
そんなこんなで駐在帯同を決め、
7月にパートナーが先に出国し、その3か月後に私が出国するスケジュールで諸々準備を進めています。
10月の出国から逆算すると、案外時間がなさそうですが、ひとつひとつ片付けていこうと思います。
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