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愛車との別れとMBTI

愛車を手放すことにした。
1年3ヵ月という短い間だったけど
私の生活圏をぐっと広げてくれる
頼もしい存在だった。

はじめて新車で買った車だった。
「車なんて乗れれば何でもいいや」
そう思っていたのに、
気づいたら一番上のグレードを選んでいた。

内装を自分好みにカスタマイズして、
KeePerのコーティングをして、
夏のボーナスでドライブレコーダーを付けた。

片道4時間の長距離ドライブも
この子と一緒なら平気だった。

前から見たお顔も、後ろ姿も横顔も、
全部かわいくて大好きだった。

納車日 すき家の駐車場にて

フィリピンへの旅立ちにあたって
私と夫それぞれが持つ車をどうするか
話し合った。

長い話し合いの結果、
夫の車を残し、私の車を処分する
ということになった。

とても悲しかった。
悲しかったけど、頭で考えたときに
手放すことが最善だと思ったから
自分で出した結論だった。

悲しむ私に
無理に手放さなくてもよいと
夫が言ってくれた。

だけど、帰国した時の状況も読めない中で
必要かどうかもわからない車を維持することは
無駄だと思った。

失うことが悲しいものを
無駄だといって切り捨てられるこの矛盾に
こころ と あたま が別々に動いていることを
つくづく思い知らされた。

そして私は、こころ よりも
あたま で考えた結果を優先して
物事を選択する傾向があることに気付いた。


これは、最近はやりの
パーソナリティ診断である
MBTIでいうところの、
論理型(Thinking)と感情型(Feeling)の
違いによるものなのではないかと思った。

私のMBTIは
「ISTJ」もしくは「ESTJ」であり
いずれも論理型の「T」を持っている。
(気分により先頭の「I」と「E」は変わる)

一方で、夫のMBTIは
「ENFJ」であり
感情型の「F」を持っている。

「悲しいなら手放さなくてもよい」という
私の感情に100%寄り添った夫の発言が
「なぜこの局面でそうなる?」と当時は
理解できなかったが、夫のMBTIを知った今
私にはない優しさを彼は持っているんだと
ありがたがれるようになった。


話は逸れたが、
私の愛車は、複数社との商談の結果、
いちばん信頼できる担当さんの会社へと
旅立つことになった。

一人娘を嫁に出す気持ちだった。

次の持ち主のもとで、
大事にしてもらえることを祈っている。

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