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愛車との別れとMBTI
愛車を手放すことにした。
1年3ヵ月という短い間だったけど
私の生活圏をぐっと広げてくれる
頼もしい存在だった。
はじめて新車で買った車だった。
「車なんて乗れれば何でもいいや」
そう思っていたのに、
気づいたら一番上のグレードを選んでいた。
内装を自分好みにカスタマイズして、
KeePerのコーティングをして、
夏のボーナスでドライブレコーダーを付けた。
片道4時間の長距離ドライブも
この子と一緒なら平気だった。
前から見たお顔も、後ろ姿も横顔も、
全部かわいくて大好きだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1721118671332-O8eXk15PQP.jpg?width=1200)
フィリピンへの旅立ちにあたって
私と夫それぞれが持つ車をどうするか
話し合った。
長い話し合いの結果、
夫の車を残し、私の車を処分する
ということになった。
とても悲しかった。
悲しかったけど、頭で考えたときに
手放すことが最善だと思ったから
自分で出した結論だった。
悲しむ私に
無理に手放さなくてもよいと
夫が言ってくれた。
だけど、帰国した時の状況も読めない中で
必要かどうかもわからない車を維持することは
無駄だと思った。
失うことが悲しいものを
無駄だといって切り捨てられるこの矛盾に
こころ と あたま が別々に動いていることを
つくづく思い知らされた。
そして私は、こころ よりも
あたま で考えた結果を優先して
物事を選択する傾向があることに気付いた。
これは、最近はやりの
パーソナリティ診断である
MBTIでいうところの、
論理型(Thinking)と感情型(Feeling)の
違いによるものなのではないかと思った。
私のMBTIは
「ISTJ」もしくは「ESTJ」であり
いずれも論理型の「T」を持っている。
(気分により先頭の「I」と「E」は変わる)
一方で、夫のMBTIは
「ENFJ」であり
感情型の「F」を持っている。
「悲しいなら手放さなくてもよい」という
私の感情に100%寄り添った夫の発言が
「なぜこの局面でそうなる?」と当時は
理解できなかったが、夫のMBTIを知った今
私にはない優しさを彼は持っているんだと
ありがたがれるようになった。
話は逸れたが、
私の愛車は、複数社との商談の結果、
いちばん信頼できる担当さんの会社へと
旅立つことになった。
一人娘を嫁に出す気持ちだった。
次の持ち主のもとで、
大事にしてもらえることを祈っている。
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