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認知の4点セットを活用した対話から学ぶ建設的合意
こんにちは、山田晃義です。今回は以前のこの2つの記事同様書籍からの建設的合意の学びについて投稿させていただきます。
今回リフレクションという書籍を読み、その中で紹介されていた「認知の4点セット」という概念からセールスや建設的合意に活用できそうな部分がありました。
「リフレクション」の中で語られている対話とは
私たちが日常的に繰り返している対話ですが、この書籍の中では対話の定義を以下のように書いています。
自己を内省(リフレクション)し、評価判断を保留にして、他者と共感する聴き方と話し方である
さらに対話を以下の3ステップに分けて説明しています。
1.自分の考えを認知の4点セットでリフレクションする
2.感情をコントロールし、評価判断を保留にする
3.相手の意見を認知の4点セットで聞き取り、共感する
また書籍では対話でのあるべきスタンスについても明記されており、以下のように書かれています。
1. 対話は、一人のものの見方ではなく、多様な視点を取り入れるほうが、意見がより洗練されると考える。多様な判断基準を可視化し、意見の質を高めることを目指す。
2. 対話では、自分の考えに固執せず、評価判断を保留にする必要がある。
このように見ると対話は自分の視点を広げ、相手の意見を受け入れながら人の考え方を学ぶ良い機会であると言えるのではないでしょうか。また正解のない課題に答えをという部分は、私の所属しているREAPRAで取り組んでいる複雑性の高い領域に挑む上で欠かせない姿勢だと感じています。
次の章では書籍の中で対話においての便利なフレームワークとして紹介されていた「認知の4点セット」について解説します。
認知の4点セットを活用した対話
認知の4点セットとはこの書籍で書かれている、相手や自分の意見の捉え方の枠組みです。
詳しく書くと以下の図のように、相手の意見をただの意見として捉えるのではなく、「相手/自分の意見はどのような経験が元となり、今どんな感情から出てきていて、どんな価値観に裏付けされたものなのか。」というように捉える方法です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651821158573-eMME7mfwUh.png?width=800)
また自分の意見に対してもこのフレームワークを活用することで、自分の意見を一歩引いて冷静に分析できるのではないでしょうか。
建設的対話×認知4点セット
そして、この認知の4点セットは私達のチームが普段研究・実践している「建設的合意」を実現するための「建設的対話」にもうまく活用できるのではないかと考えています。
以前のnoteでも載せたこのステップの2と3、相手の意見をヒアリングするのと自分の意見を述べる工程にて非常に効果的ではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1650513217220-raiGwONvJq.png?width=800)
相手の意見をヒアリングするフェーズでは認知の4点セットに照らして質問していくことができると思います。
意見はなんなのか?その意見が作られた経験は?その経験の時に感じた感情は?今までの答えに共通する価値観は?(実際の聞き方は変える必要がありますが)といった具合です。このように相手の意見を深く理解する上で非常に効果的なやり方と言えそうです。
また自分の意見を述べる際もこのフレームワークに照らして丁寧に説明をしていくことで、相手が受け取りやすいように自分の意見を伝えていくことができるようになります。
そしてその中で自分の意見を一歩引いて観察することができ、自分の意見のや価値観の理解にも繋がるのです。
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございました、今回は認知の4点セットという便利なフレームワークとその活用の仕方について書いてきました。
客観視は大切とわかっていながらもなかなか難しいと感じている人にはおすすめのフレームワークです
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