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何の役にも立たないディズニーキャスト用語集

みなさんこんにちはー☆彡

内容を改めて見直しました。
(2021年11月2日更新)

あまり他では見られない専門用語集をお届けします。

キャスト用語はネットを探せばいくらでも見つかると思います。なのであえて僕が書く必要性もないのですが。
また、昔と今では変わっている用語もあります。
たとえば、パークへ入園し遊びに行くことを、当時は「インパーク」と言っていました。その後「インパ」に短縮され、今では「イン」になっているみたいですし。やっぱり時代と共に言葉も変わっていくものでしょう。

それを除いても、特段パーク運営に支障はないだろうという程度の用語をまとめておきました。

とは言え、僕もかなり記憶があいまいになっているため、間違っている箇所もあるかもしれません。ごめん。

他記事内では、これらの用語が分からなくてもぎりぎり理解できるような工夫を凝らしていますが、以下を知っておけばより理解が深まるかと。

くれぐれも、ここで紹介されているからと言って、さも自分も詳しいんだぜと言わんばかりにパーク内でキャストに、「さっきのスペマンの101ってカスケードが原因なの?」とか使わないで下さい。聞いている方が恥ずかしくなります。
それに、カンニングした元の答案が間違ってたら、あなたも間違えることになりますよ。

ただし、僕が引退した後で施設などの名称が変更されている可能性が多々あります。その際は現役のみなさん、ご指摘をよろしく。
(随時更新予定)

1 全般編

【スピール】
キャストがゲストに案内する台詞のこと。
ちなみに直前スピールとは、パレードが始まる直前にゲストへ案内するスピールの事。
五分前スピールはその名の通り、スタート五分前に行う告知。
また、PA(放送)マイクを使って行うスピールはPAスピール。シアター型アトラクションはみんなマイクで放送していますね。

【アトラクションの略称】
いらないよね…省略しようかな。やっぱ残しておくか。
舞浜戦記本編に登場するところは載せておこう。
・ビッグサンダーマウンテン→ビッグ、ビッグサンダー(大昔のキャストはこちらを使っていた)、山(山とだけ言えばビッグサンダーを意味した)
・スペースマウンテン
 →スペマン
・ウエスタンリバー鉄道
 →汽車、リバ鉄(ファンタジートゥモローの人達はこう呼んでいた)
・ジャングルクルーズ
 →ジャングル(昔はジャンクルとも称していた)
・トムソーヤ島いかだ
 →ラフト(アメリカ河のキャストは普通に使っていた笑)


【スリーレター】
リゾート内の施設は全部、アルファベット3文字で表記することがあります。
たとえばスプラッシュ・マウンテンはSPL。ランドのアトラクションなら、3文字を見ただけでどこの施設かが推測できます。
TDSは…アトラクションでも分からんかも…。
海底2万マイルは「20K」だっけ? タワー・オブ・テラーは「TOT」泣いているみたい(笑)
他部だとほぼ分からない。レストランとかショップとかは僕は分かりません。でもバックステージに適当に置かれている、商品が満載されたケージに表記されていると、あーあのショップか!となる。
今はもう、なくなってしまったアトラクション「MA!」。
これも3文字。                
さあ、何だったでしょうか?

【リハブ】
改修工事のこと。夜間のメンテナンス作業だけではできない点検や改修作業、大掛かりな施設の改良工事などを行うために、おおむね年に一度くらい実施されます。
こちらをご参照ください。


アトラクションは特に、機械装置がたくさんあるので、絶対必要ですね。
リハブ期間中は、アトラクションキャストは(他部もそうだと思うけど)勤務ができません。そこで、勤務を希望した人の中から他のロケーションで勤務できるチャンスがやってきます。
僕は常に勤務を希望していたので、毎年リハブが近づいてくると、どこかへ行けないかな、とソワソワしていました笑
しかしなかなか希望のアトラクションへ行けない…涙

そのへんの苦労話は、こちらに書いてあります。

なお、基本的にリハブは施設単独で行うものですが、アメリカ河全体がリハブという大規模なものもあります。これは数年に一度。


【ロケーション】
職場のこと。
アトラクション、アトラクションと言っていますが、小さなアトラクションは複数が集まって一つのロケーションを構成しています。
大型のアトラクションは、単独ですので、「アトラクション」と「ロケーション」は同一の意味になる。
キャストは「ロケ」と略すこともありますね。僕が現役時代はあまり略しませんでしたが。


2 運営部編

主にアトラクションキャストが所属する、運営部に関わる用語です。

【101】
運営停止のこと。アトラクションにはつきものです。

【ライドスルー】
【ショーチェック】

キャストが勤務中に、乗り物に乗ること。
スプラッシュでは初期は上記を使い、オープン2年目以降くらいからは【ショーチェック】と呼んでいました。仕事中に乗れるからなのか、まるで言い訳しているみたいですね(笑)。
ちなみに、たとえ自アトラクションといえど、キャストが勤務中に乗る機会はあまりありません。(例外あり)
ビッグサンダーは比較的乗れる方ですが。
スプラッシュはめったに乗れない。時たま乗っていいよ、と言われれば乗れる。
スペマンは、全然乗れなかったな。乗れる機会が全くないんですよ。


【ディスパッチ】
アトラクションの乗り物が出発すること
キャストが一緒に乗り込むタイプのアトラクションは、大体キャストが出発時に大声で合図します。
ジャングル・クルーズやカヌーは「OK、ディスパーッチ!」と言いますし、
ウエスタンリバー鉄道は「オーラボー!」ですし、
マークトウェイン号も「しゅっぱーつ!」
と叫んでます。ここは個性の出しどころ。
一緒に乗っていかないタイプの、マウンテン系などは黙って出発ボタンを押すのみですな。
だから代わりに「いってらっしゃーい」って言ってるんです。


【カスケード】
前の乗り物が詰まり、やがて全部が止まってしまうこと。
ジェットコースター系アトラクションで発生する。大型アトラクションのビッグ、スペマンは大変です。(実は僕もやらかしたことが……汗)
なお、スプラッシュではシステム上、発生しません。
他に、白雪姫やピノキオにもあるそうですよ。すぐ復旧するみたいですが。

【クロス】
本来所属しているアトラクションとは別のところへ、短期間修行に出られることがあります。これをクロストレーニングと言い、略してクロスと言います。異動は行きっぱなしですが、クロスは戻ってこれます。
上の方で書いたリハブの時に、他へ行けることが多いですね。あとは、退職者が多くて一時的に人員が不足することがあり、ちょっと助けてくれる?と依頼されることもあります。で、1〜2ヶ月くらい行ってくると。
僕の場合、それでリバ鉄に行っていたことがあります。また、後にスペース・マウンテンに行ったのも、大量に退職者が出たためでした。
これは内緒ですが…キャスト達は職場に不満があると、みんなで共謀して一緒に辞めるという暴挙に出ることがあります(笑)
職場環境が過酷だと起こるんですよね。推して知るべし。


【クロスオーバー】
(パレードの)横断用通路のこと。
これはアトラクションじゃないんですが、アトラクションのキャストは、時々パレードのコントロールのお手伝いをすることがあります。
クロスオーバーにはドラマがあります。なんのこっちゃですね。そのうち説明しますね。

3 施設・道具編

【キューエリア】
並ぶ列の場所のこと。列自体をキューラインと呼ぶこともあるが、あまり使いません。列は「」で十分だから。
屋外部分は、アドベンチャーランドとかだと「テンポ」と呼んでいました。(テンポラリーの略)また、仮設キューとも言います。
屋内は「パーマネント」。常設キュー。
スプラッシュではアウター/インナーと呼んでいた。
ファストパスができてから、列が2本になり、複雑化していますね。

【スタンション】
キューエリアを作るための柱。ロープをかけたり、巻いたりします。
待ち時間を表示する表示板がついたものはサインスタンション、ウェイトサイン。
身長を測るのはハイトサイン。でも言いにくいのでハイサイン
各テーマランドに合わせたデザインが眩しい。
スプラッシュ・マウンテンのはただの木の棒(笑)しかも荒削りなデザインで無骨。ビーバー兄弟が作った設定だから?
ビッグサンダーも木製デザインだけど、真っ直ぐだよね。西部時代製と動物製の違いか…。

マークトウェイン号のスタンションは白い塗装で美しいデザインでカッコいい。しかも一本一本が重い(笑)。列が待合室からはみ出るほど伸びないから、使う機会はほとんどなかったです。
と思ったら、近年のコロナ禍で復活した?

スプラッシュ・マウンテンのウェイトサインは当初、待ち時間表示部分がダイヤル式でした。待ち時間が書いてある円盤が中に入っていて、のぞき窓から数字が見えると。グルグル回して変更する。
でも使っているうちに滑りが悪くなり、上手く動かないわ、きちっと止まらないから途中でズレてくるわで面倒(笑)
やがて現在も使用している(よね)、マグネットプレートを入れ替えるスタイルに変更された。
あと、穴がない場所で使う「ロールアウェイ」というスタンションもありましたね。


【プラグ】
スタンションを立てるための穴をふさぐ樹脂製のふた。パレードルートを歩いていると、地面のあちこちに穴が設けられています。
地面の穴の方はスタンションホール、またはプラグホールですね。

【カート】
スタンションを運ぶための二輪車。アトラクション用のはほとんど変化ないのですが、パレード用のものは改良を重ねて大型化し、また転倒防止のために四輪車になったりしています。それだけ事故が多かったとも言えます。
カストさんはトラッシュカンを運ぶのに使用していますね。

【トラッシュカン】
ゴミ箱のこと。
掃除を担当するキャストをカストーディアルと言いますが、キャスト全員が掃除を担当するとも言えます。たとえば施設内でゴミが発生したら、掃除するのは自分たちですからね。

スプラッシュの屋内キューエリアは長く、しかも真夏だとエアコンの効きが悪いため、よく嘔吐が発生します。もちろんカストさんを呼びますが、初期対応は自分たちで行います。最終的な衛生処理はお任せしますが。

トラッシュカンが自分の勤務場所の付近のどのあたりにあるかは結構重要で、覚えていると初期対応がスムーズにできます。これが意外と重要な知識だったりするのです。中に掃除用具が配備されており、大きなビニール袋やペーパータオル(キムタオルだ!)、スプレー、サニーソブ(乾燥剤)などが収納されています。
こぼれて広がったジュース、地面に落ちて溶けたソフトクリーム、散らばったポップコーンなどを発見したら、カストさんを呼ぶより自分たちで対処した方が早い場合もある。
(できれば各トラッシュカンの中に何が配備されているかも覚えておくと、いざという時に素早い対処ができて、気が利いてるね〜となりますのでおすすめですよ現役のみなさん!)

そう、トラッシュカンはただのゴミ箱じゃないのです。ナメちゃいけない。
またトラッシュカンは、アトラクションのキャストが使う道具を一時的に置いておく場所としても最適なのです。
たとえば、キューエリア用のロープを持ってきたけどまだ使わない、でも置きに戻る時間がない時に、オンステージに放置もできないですから、ちょっと置かせてもらうのに利用します。本当に便利な万能ミニ倉庫なんですよね。
最近YouTubeでファンカストさんというのが人気ですね。あれは本職のカストさんではない(はず)。

【ストレージ】
ただの物置状の倉庫を指す場合もありますが、アトラクションでは主に乗り物を収容する格納庫のこと。

【平面交差】
ウエスタンリバー鉄道に乗って、駅を出発して最初の2分くらいのところに、「スティルウォーター・ジャンクション」という駅舎があります。この手前に踏切があり、ちょっと開けた場所が進行方向右側に見えます。
その時反対側を見ると、ただの道路しかありません。この場所のことです。

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GoogleMapだとよく分かりますね。
この踏切を通って車両が内部(左側→右側)へ向かい、物資を運ぶのです。
アドベンチャーランド〜ウエスタンランド周辺の施設に向かうためにはここを通る必要があります。普段はトラックなどが頻繁に横断しています。
さて、キャストの中にはファンタジーランドやトゥモローランドで勤務する人がいますが、移動にはシャトルバスに乗って行きます。そのバスが通るのが左側の道路なのです。
このバスは数分おきに走っているのですが、勤務時間ぎりぎりだと乗り遅れることがあります。ぎりぎりの時間のバスを逃したら、もう走るしかないのですが、ファンタジーは遠い。その手前のクリッターカントリーですら、全力で走っても10分近くかかります。(僕も走ったことがあります)
時々、死に物狂いで走っているキャストがいます。それはいいんですが、必死になるあまり、ウエスタンリバー鉄道が走っている最中に走り抜ける子がいます。当然ですが、ゲストから目撃されるわけです。
踏切は、リバー鉄道が接近するとカンカンと鳴り出し、遮断機が下ります。進んではいけないタイミングなのに、遅刻したくないあまりにそのまま突っ走ってしまうんですね。
ところで、ウエスタンリバー鉄道のキャストの職責に、軌道内に人が侵入したら列車を止める、というのがあります。安全確保のためと、バッドショー(演出の破綻)という意味もあります。
つまり、遅刻寸前のキャストが汽車の横を走り抜けようとすると、最悪列車を止める事態になってしまうのです。
汽車のキャストが真面目な性格なら、列車をいったん停止させます。
事情が分かっているキャストなら、「チッ、しょうがねえなぁ」とその場は見逃してくれます(笑)。本当はダメなんですけどね。
で、汽車が駅に戻ってから、そのコスチュームのロケーションへ連絡します。その子は勤務時間に間に合ったとしても、あとでめちゃくちゃ怒られます。
当たり前ですよね。
平面交差には僕もいろんな思い出があります。さすがに汽車を止めたことはないですよ。

4 勤務・勤怠編

さあ、ここからさらにマニアックになっていくよ。

【小遅刻】
15分以内の遅刻。遅刻はキャストにとって重罪です。たとえ1分でも遅刻は遅刻。そこから遅れた分だけ15分単位で時給を削られます。

【大遅刻】
30分を超える遅刻。
正当な理由なき場合、一月に3回遅刻したらクビです。どんなにキャリアがあっても関係なし。僕が入社時、最初に叩き込まれたのがこれ。
なにせ、僕は最初のトレーニング初日に遅刻しましたからね。トレーナーも呆れたことでしょう。やがてマークトウェイン号の勤務を理解していくと、トレーニングの最初の15分がいかに貴重だったかを思い出して冷や汗が出ます。
のちに僕がトレーナーになった時、初日にいきなり遅刻する子がいて、「あ、この子は(長く)もたないな」と思ったものです。
まさにお前が言うか!、ですな(思っただけだもん!)。そんな僕がその後14年以上も続けたんだから、未来は分からない(冷や汗)。

【バッドショー】
僕のこと(ちゃうわい)。
キャストの振る舞いや行動の中で、やっちゃいけないこと。身だしなみが悪いとか、態度が悪いといった基本的なこと。興ざめ、と言うと分かりますかね。
TDRのサイトをいろいろ見ていると、キャストはショーを演じる役目を持つとかそんなことがつらつら書いてあります。パークの一部となってショーを演じている。そのショーを台無しにする行為全般を指します。
小うるさい先輩は、これをネチネチ責めるのが好きなんですよ、本当に。

5 園外の施設・その他編

これ、知らなくても損しません。TDRとは何の関係もないし。
え、知りたい?

【東野寮】
今はなきキャストの宿泊施設(本来は別の目的で建てられたと思いますが……)。庭にはテニスコートもあった。
勤務時間が早すぎて始発の電車に乗っても出勤できないとか、遅すぎて終電にも間に合わない時に利用します。でも僕は実は、宿泊では利用したことがない。
確か、90年代なかばには取り壊された。
で、通勤困難者用の施設が決まるまでの間、新浦安のホテルを利用していました。もちろんただで泊まれます。2〜3年間くらいかな?
申し込むと、前日くらいに説明を受けて、相部屋になることもあります、と言われて。覚悟していたけど、ほとんどは一人で泊まれた。
一度、パーキングの人と相部屋になったな。その人は「私は明日、5:45出勤です」と言っていた。やっぱ駐車場は早いな…。
翌朝、僕が起きるともういなくなっていた。
僕はトレーナーになってトレーニングをする時はよく利用しました。

【アメリカ村(ゲストハウス)】
これも宿泊施設。
外見は普通の一戸建てで、各部屋が広い造りになっていました。本来はTDLができた頃の、外国人ダンサー(人間のキャラクター)の専用のゲストハウスだったようです。
宿泊よりは、飲み会などの催しを行うために借りていましたね。
なぜアメリカ村と呼んでいたか?
(浦安市民が住む住宅街の中に)アメリカ人がよくいたから、みたいな単純な理由だったと記憶しています。正式名称はゲストハウスで、俗称がアメリカ村だったかな。
庭でバーベキューをしたなぁー。

【クラス】
ちょっとはマジメな話もしましょう。
普段キャストは出勤したらロッカーでコスチュームに着替え、自分の職場へ向かい、勤務し、退勤し、着替えて帰る。の繰り返しですが、たまーに、特別な研修を受けることができます。
それがクラスと呼ばれている研修です。
ある条件を満たしたり、リードから推薦されたり、何らかの理由により一人だけとか二人とか少人数が選ばれて、受けに行きます。
受講場所は、本社やトレーニングセンターと呼ばれていた場所(今はありません)。
僕がいた当時は以下のクラスがありました(うろ覚え)。
・表現力クラス
・ゲストコーテシークラス(だったかな?)
・長時間表彰クラス
・トレーナープログラム
・トレーナープログラム2
・ショーマンシッププログラム
他にもあったような気がしますが、忘れました。
大体9時〜17時くらいの時間に行います。よく一般企業でも行われるセミナーの類を応用させた内容です。
有名なところではメラビアンの法則とか、そんな話を中心に構成されています。
ちなみに長時間表彰クラスは研修ですが、途中でレストランでの食事があります。僕はイーストサイド・カフェに行ってフルコースをごちそうになりました。
ただし運営部長と一緒のテーブルですので、リラックスはできません(笑)。

なお、これらのクラスを元に、アトラクションでも独自にクラスをやろうじゃないかという機運が起こり、最初にスプラッシュマウンテンが自分たちで企画しネタを考えて実施するという、セルフクラスを最初に始めたんですよね。
それ以前は他でやっているとは聞いたことがなかったので、当時は革新的だったと思います。

【銀行】
キャストが使えるATMがバックステージにあります。
当時はさくら銀行。今は三井住友銀行ですね。
園内にはワールドバザール内にATMがありますよね。でもキャストは好き勝手にオンステージへ出ることはできません。お客さんが使う施設も利用できない。パーク内へ行くなら、お客としてお金を払って入らなきゃいけない。
で、銀行がバックステージに用意されていると。
急にお金が必要になった時は、バックステージの銀行に行くのです。

「初めて行くと絶対迷子になるよ」
と当時リードに言われ、勤務後に行ってみると、本当に場所が分からない(笑)
なぜ迷子になるかと言うと、ワールドバザールの建物の裏側を走っている従業員専用の通路が複雑で曲がりくねっていて、ちょうどゲストが利用する施設の背後に配置されているからです。
しかも階段や通路やドアにはほとんど案内がなく、途中2箇所くらい壁に矢印のプレートがあるのですが、それが通路を進めなのか、この扉を開けて入れ、なのかが分からない。
えーいとにかく行ってみるか、と進もうとすると、手前の扉からいきなりクラブ33のキャストの子が出てきてうわっ違うと焦る。通路の奥にいた北斎の人に「銀行ってどちらでしたっけ?」と尋ねたりもして。
慣れたキャスト達は忙しそうに移動している。そんな中で迷子になると、ただの不審者になります。自分が実に怪しい存在に。
(その北斎のキャストは教えてくれましたが、その道案内自体がまた分からない。「MO2へ行く通路を奥まで進んで階段を降りて、MO3へ……」みたいな事を言われたけど、さっぱり分からないわけで)
で、ようやくたどり着いた、暗い階段を降りた通路の壁際に、地味〜に設置されているんです。
そして帰り道でまた迷う(笑)。

【バックステージ】
関係者専用の場所。
逆に、オンステージはゲストが行ける範囲ですので、それ以外は全てバックステージということ。
ところでゲストは絶対にバックステージには行けないのでしょうか。いいえ、実は行ける機会があるんです。その話はまた今度。

【従業員食堂】
全然パークの施設と関係ないから書くのやめようと思ったんだけど・・・、備忘録として、一応残しておこう。

★キャストイン(通称エーム)
ランド側の第一ワードローブにある食堂。新人さんがよくAM?と言うけどエームです。食事を提供しているのがエームサービス株式会社だから。
一番奥のテーブル席はいつもジャングル・クルーズのキャストが専有していたのが懐かしい。彼らはよく奇声を上げたりして、やたらと盛り上がっていたなぁ。え、おばちゃんの話?しませんよ。

★ファンシー(FAN−C)
ファンタジーランドの裏側に位置する食堂。スプラッシュの時はここが最寄りなのでもっぱらここで食事していました。ハニーハントができる前は、スモールワールドの裏側にありましたね。Tラウンジができる前の旧ファンシーはとても狭くて、ファンタジー&トゥモローからキャストが来るので、いつも激混みだった。
よく外人さんが、スウェット姿でお茶碗に盛られたご飯に醤油をかけて食べていました。

★Tラウンジ(Tラン)
スペースマウンテン裏にある。ここができたのが、ちょうどクリッターカントリーが建設された時期と同じでした。BGMにJ−WAVEが流れていて、何だこのおしゃれな別世界は、と驚いたものです。ジョン・カビラのナビゲートがあろうとなかろうと、A定食はA定に変わりはないのだった。
・シェフハット・・・本社A館にある食堂。ここは本社の人たちが利用するので、オンステージ勤務の我々はほとんど行きません。クラスとかがある時に利用するくらい。平日の12時だけが激混みする、ごく普通の社食ですね。

★シェフハット
本社社屋内にある。今も同じ名称なんだろうか。僕が初めてここで食事した際は、このレストランの隣に喫茶店があって。そこでは社内で唯一ソフトクリームを売っているというので、それを目当てにキャスト達が利用することがあった。
でもその後、他の食堂でもソフトクリームが食べられるようになりましたね。
その喫茶店は、いつだったか取り壊されました。
本社勤務の人達が利用するので、12時きっかりになるとスーツの人達で満席になります。だからコスチュームを着ていると別世界に来たような感じになる。これが他の食堂とは大きく違う点ですね。
12時半には、ガラガラになります(笑)

※シーの方にも2ヶ所あって利用したことがあるんですが、名前を失念してしまった。思い出したら追加しますが、永久に思い出せない気が。(カフェテリアは覚えているのに肝心の大きい方が思い出せない……)

【幽霊話】
どこのアトラクションにもこの手の話はあって、どこどこで子供の幽霊を見たとか、噂はあるものです。
スプラッシュだと、霊感の強い人がストレージで鉄の階段の隙間を向こう側から男の子がこちらをじっと見ていた、とか。降り場のポジションについている時に、ゲストがいるはずのない背後から子供の声が呼びかけるとか。
オープニングからいる自分としては、んなわけねーだろ、と正直信用していません。
幽霊が出ないアトラクションはないくらい、どこのキャストに聞いても幽霊の噂を教えてくれます。特にスリルライド系は噂が山盛り。
まさにマウンテンじゃ。

それにしても、みんな好きだなぁ。





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