クセを止めるためのステップ【6つ】
爪を噛む母とわたし
いつからついたのか、わたしには母と同じ爪を噛むクセがあった。
中学生だったある日、母の小さい手の小さい爪が、爪噛みのせいでさらに小さくボロボロになっているのを見つけた。
「お母さんの爪、ボロボロだね」
「そうなの。お母さん、爪噛んじゃうもんで」
「わたしも爪噛んじゃうの」
「あれ?あんたも爪噛むの?いつから?」
母は、わたしの爪噛むクセに気が付いていなかった。
爪が伸びたなと思うと、爪切りをするのではなく、噛む。噛んで短くする。噛むとギザギザになるので、また細かく嚙む。
わたしの爪も噛み続けたらいつか母の爪のようになるのだろうか。
爪を噛む母を見て、自分の未来のひとつだと考えて、それはちょっとカッコ悪いからイヤだな、と思った中学生のわたし。
爪を噛むクセを止めよう、と決めた
ふと気づいたら口に手が入っていて、爪を噛んでいる。
あ、わたし、また爪を噛んでた…。
やっぱりわたしの爪噛みは習慣化している。これはクセなんだ、と自覚した。
そして、この爪噛み、もう止めよう、と決めた。
噛んでたら止める、の繰り返し
止めようと決めても、クセになっているものはなかなか止められるものじゃなかった。
なにしろ、ぼんやりしていると口に手が入っている。
そのうち、わたしは爪を噛む直前に爪を眺めるクセがあると気が付いた。
(あ、また爪噛んでる)と気づいたときには、すでに口に手が入っている状態。
爪を噛む直前に爪を眺めているうちに「ぼんやり」状態が始まる。そして次の瞬間、気づいたらすでに爪を噛んでいる。
わたしは、爪を噛んでいると気づくたびに、止める、を始めた。
嚙みたい時には噛むことを許す
何年もやっていた爪噛みを急に止められるはずがない。
噛んでいると気づくたびに止めても、また噛む。
爪を眺めていることに気づき、噛まずにとどまっていると、噛みたい衝動がわく。我慢するとイライラする。
「噛みたい!」と強く感じるときは、嚙んでもいいよ、と許すことにした。
いつまでに止める、と期限をつけない
どのくらいの期間で止められたか、まったく記憶にない。
いつまでに止めるか、目標を決めていなかった。
いつの間にか止められたのか、と聞かれたらそうでもない。かなり強い意志で「噛んだら止める」を繰り返したことは覚えている。
一時的に爪噛みのクセに戻ってしまうことも想定に入れていた。
でも、高校生の頃にはちゃんと止められていた。
この体験を振り返ることで、クセを止めるステップを伝えることができる。
このステップは、どんなクセにも応用が利く。
例えば「自分責め」とかにも。
クセを止められるまでの6つのステップ
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