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日記:The Last of Usマルチというクセになる変なゲームの話をする

 平日なのでちょっとひとくちサイズのゲーム日記をつけます。

 今日は、The Last of Usという押しも押されぬ名作、エリーとジョエルの絶妙な関係が描かれるゲーム史に残る大感動……

 じゃない方の変なモード、TLOUマルチプレイの話をします。


そもそも存在したことが知られているかも怪しい

 続編のパート2やフルリメイク版でオミットされたこともあって、そもそもラストオブアスにオンライン対戦モードがあることすら知らない人が多いんじゃないかという気がしますね。PS4版はまだマルチが遊べるんですが、オリジナルはもう10年も前のクラッシックゲームですからね。あるんですよ、オンライン対戦が……

 某有名配信者の動画を貼っておきますけども、こんな感じのオンライン対戦がありました。いつもみたいにおれが存在しない記憶について熱弁しているわけではないんですよ!!!!!
 まあ、後で見てみてください。


変な対戦ゲーム

 ラストオブアスといえば、ジョエルの独特な挙動をあやつって物音を立てないようにこっそりと立ち回るステルスアクションゲームなのですが、まったくそのまんまのあの挙動で対戦をするモードがありました。

 まあ、端的に言うと、変なゲームでした。

 たぶん一般的に想像されるTPSとかFPSっていうのは、だいたい操作キャラクターが警察の特殊部隊だったりプロの軍人だったりそもそも人間を超越したイカとかタコだったりするので、よく訓練された非常にキビキビとした動きで銃を構えたりリロードしたりするはずです。
 ラストオブアスの登場人物は、ほとんど全員がそのへんのド素人のおっさんとかおばさんなのでものすごくモタモタしています。遅いです。草刈りした2日後に筋肉痛が遅れてやってきた40代のおじさんじみたモーションでよっこらしょと銃を構えます。すべてがえっちらおっちらなんとかやっていってる感じでモタ……モタ……くらいのペースで進行していきます。ガンゲイルオンラインなんてスタイリッシュなものではなく、道端のおっさんオンラインです。

 これが面白いんですよ。
 たとえば普通のゲームで相手に殴りかかりにいったりしたらマシンガンで集中砲火を受けるのが関の山ですが、すべてがモッサリした道端のおっさんオンラインなので銃を構えるのにワンテンポあり、近接攻撃を仕掛けに行っても十分有効打になるんですね。
 銃の命中率もよくないものばかりで、一度動きを止めて狙いを定めないと散らばりまくる。猟銃なんかを使えばかなり精度はいいのですが、弾が1発しか装填できないので素早く動かれるとちょっと当てるのが難しい。だいたいフルオートライフルという他のゲームでのアサルトライフルに相当する連射武器のマガジンが(素の状態だと)たったの12発しか装填できないというのを聞けば「このゲーム…何か変…!」と雨穴みたいな顔になるんじゃないでしょうか。栗原ァ!!栗原ァァ!!弾っ……弾ねぇぞォ!!!!!!!!!
 前の持ち主がメチャクチャケチくさいガンマニアだったんですかね。なんでこんな銃器で殺し合いをしようと思ったんですか?

 銃が全体的に狙いをつけづらく、威力はともかく弾数や発射レートに著しく難があるため、遮蔽物をうまく利用して走っていって一撃必殺の改造角材で殴りかかれば1キル取れる!という状況も結構あります。
 ふつうのFPSやTPSであればにらみ合いや膠着状態になってしまうところ、一発で状況をひっくり返せる余地があるのが面白いです。


クラフトとショップ要素

 さらにこのゲームを盛り上げるのがクラフトショップ要素

 マップのいろんなところに置かれている箱を開けて素材を集めることで、火炎瓶や爆弾、煙幕、回復アイテムを作り出すことができるんですね。またその試合の中で使える通貨として部品が手に入り、武器のアップグレードに使ったり弾を購入したり、強力な武器を買うこともできる。積極的に動くことに意味があるゲームになっています。
 ただひたすら有利な一箇所に陣取ってこもっていればいいというわけではない。ボーッとしていると煙幕や爆弾を投げ込まれてボコボコにされるので常に仲間と連携しながら動き回り、相手の動きに聞き耳を立てる…。静と動が両立したゲームなんですね。

 聞き耳を使えば走ったりしている相手の位置がわかるので、「あ、後ろに回り込もうとしてるな…」と予測できます。そこで先んじて通路の隅に爆弾を仕掛けておけば、運が良ければキルを取れる。気づかれても爆弾を壊すために発砲を強いることができるので、接近を察知できるわけです。なんならそこに火炎瓶なり煙幕なりを投げ込めばいい。
 先読みしながら行動することで有利になっていくという、非常に戦略的な面白さがあるゲームなんです。もちろんヘッドショットなどの操作テクニックを極める楽しさもあり、やればやるほど強烈なクセを楽しめるスルメゲーだったんですよね。


思い出

 とかいう話をしていたら当時プレイしていた配信が棚の奥から出てきました。

 おれはPS3版からマルチをやってるのですが、これはPS4のリマスターでイチから始めてる様子になりますね。表示されてるプレイヤーレベルが低いのにそこそこルールと立ち回りがわかってるのはそのせいです。

 当時(というかPS4リマスター版が継続している今でもたぶん環境が変わらないと思うんですが)セミオートライフルという武器が非常に使い勝手が良く人気でした。
 ただ、おれはへそ曲がりだったのでだいたいフルオートライフルかバーストライフルを使っています。バーストライフルは別に悪い武器というわけではないんですがものすごく不人気だった記憶がありますね。

 バーストライフルは装弾数や手に入る弾もそこそこ多く、連射が効くわりにはフルオートライフルよりもクロスヘアの拡散が少ない……と実はけっこういい武器だったんですよ。
 このゲームはショップで防御力を上げるアーマーを買うことができるんですが、弾さえあればそのアーマーを連射で壊しながらキルまで持っていけるところも連射系武器の強みです。
 なんか思い出話をしてたらやりたくなってきたな…。


 フルリメイク版だとマルチがなくなってしまったこともあり、今から遊ぶとなるとPS4版をわざわざ買わなければならないのですが、こうして今でもその面白さを思い出すことができる「魔力」のあるゲームです。動画サイトで検索してみるとわかりますが、現在でも熱心なファンに対戦動画が投稿され続けていることからもその中毒性がうかがえると思います。
 いろんなひとに一度やってみてほしいゲームですね。

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