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優勝争いは尊富士と大の里の2人になるのか(大相撲春場所九日目)

今日は照強が引退するいう悲しいニュースがありました。
小兵力士ながら、多彩な技でファンを魅了し、大量の塩まきをすることでも話題の力士でした。
照強は1995年の阪神淡路大震災の日に兵庫県で生まれているので僕と同い年です。ちなみにオウム真理教の地下鉄サリン事件があったのもこの年です。
照強は協会には残らないそうなのですが、これからの長い人生お互い頑張っていきたいと思います。

それでは幕内の土俵に戻ります。ここまで優勝争いを引っ張っているのは、新入幕の尊富士と大の里です。尊富士はここまで負けなしで、新入幕力士が8日目で優勝争い単独トップは15日制が定着してから初めてみたいですね。15日制が定着してからというのは、その前の相撲は年2場所の10日制だったんです。昭和24年5月場所から15日制になりました。

尊富士の相撲に行く前に今日の前半を振り返りたいと思います。
琴勝峰と北の若の1番。北の若は元横綱北の富士さんの孫弟子にあたります。北の富士さんも大相撲の解説に姿を見せなくなって2年近く経ちました。
お元気でいらっしゃるのか心配です。
さあ、立ち合い。両者激しい張り手と突っ張りの応酬です。北の若が琴勝峰を喉輪で起こして土俵際に追い詰め、琴勝峰は体をのけぞらせ絶体絶命のピンチ。しかし、驚異的な体の柔らかさでしのぐと、さっと体をかわし北の若に突き落としをお見舞いしました。琴勝峰あざやかです。

後半に入って人気力士の宇良登場。今日は大関経験のある朝乃山が相手です。注目の取り組みだけに館内も結びの1番の時のような盛り上がりに包まれています。
宇良は立ち合いすぐに右を差すと、肩透かしを仕掛けます。朝乃山も得意の四つに組めずにあっという間に土俵際。両者体がもつれてほぼ同時に落ちたように見えましたが物言いほつきません。スローで見ると確かに朝乃山の方が先に裏返っていて、宇良の掬い投げが決まっています。宇良の身体能力もすごいですが行司もよく見ていました。

宇良ー朝乃山の後に注目の尊富士登場で阿炎との1番。
阿炎は師匠譲りの激しいもろて突きの突っ張りを武器にしていますが、今日は尊富士が下からあてがって阿炎の突っ張りを封じました。尊富士はすぐさま阿炎のバランスが崩れたところを攻めて9連勝としました。

大の里も若元春に勝って、尊富士を星の差一つで追いかけます。

大関豊昇龍は引退した照強の弟弟子の翠富士に、肩透かしをきれいに決められて3敗目。
今日も大関安泰とはなりませんでした。

尊富士と大の里が優勝を争いを引っ張る今場所。明日以降も目が離せません。

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