日本一周、逃げるのは恥ではないが役には立たない
私の人生の中で一番楽しかった時間はいつだったかと問われたら
「日本一周中!」
と答えます。
それほどにこの約3か月の日々は僕にとって貴重な体験でした。
しかし、日本一周が人生において何か役に立つかというと
答えは
No
です。
経験はありませんが世界一周であってもある面では同様ではないかと思います。
もちろん、自分にとってはなくてはならない時間になりましたし、日本一周どうだった?と聞かれれば、最高だった!と答えます。
では、どんな人でも日本一周はおすすめかというと全くそうは思いません。
別にやらなくてもいいと思うよ。やったらやったで楽しいだろうけどね。
という程度。
日々刺激的な仕事や体験をしていたり、長期休暇の際に旅行など頻繁に新しい価値観に触れているような人であれば必要はないでしょう。
もっと言うなら現状にさして問題がないか不満のない日々を送っているのなら魅力的な体験にはならないかもしれません。
わざわざ数か月以上の時間を取って日本一周という名の長期旅行をしなくとも日常的に刺激的な体験はできます。
さて、日本一周者というのは、自分がしたのは旅行ではなく”旅”だという言い方をする人が多いのですが、なんとなくその理由は分かる気がします。
旅行というのはプランやスケジュール、したいことが決まっていてそれに沿って行動するようなイメージがありますが、旅はそういう縛りのようなものがありません。
故に自由であるという意味で旅人を名乗ったりします。
学生にしろ社会人にしろ何かしらのコミュニティーや組織に属しています。人間関係に縛られたり金銭面で制限されることもあるでしょう。
旅はそういったものを枷とするならば外してくれます。色々な責任というものを一時忘れさせてくれます。
また、責任という言葉の意味を改めて考え直させてくれます。
責任とは自由だ
ということに改めて気付かされます。
当たり前のことのはずなのに、日々生きている中で社会になんとなく自分を合わせたり身を任せてしまいがちです。悪いことではないのですが。
日本一周はそういった日常から逃げて、リセットする、ふっと一息ついて少し立ち止まることができます。
さらには、日本一周そのこと自体が新しいことを始めるということなわけですが、その前に今までやっていたことをやめるというプロセスがある場合が多く、
それは始めることよりやめることのほうが人生において実は大きな転換期のひとつになるのではないでしょうか。
やめるのはなんでも構わないです。仕事でも学校でも人間関係でも怠惰な生活でも勤勉な毎日でも趣味でも、どんなことでも。補足するならば、その物事が大切であればあるほどやめた時の転換期としての衝撃は大きいかもしれません。良い悪いは別にして。
ただ、勘違いしてはいけないのはリセットや転換期というものはそれだけでは役に立ちません。
役立てたいのであればあくまで次の進路への手段として使うことです。もしくは、そうでなければあれがキッカケだったなと後から気付くかもしれません。
立ち止まることや目を逸らし逃げることが役に立つとは言えません。
もちろん逃げることは決して恥ではありません。
必ず逃げなければいけない時はあります。
でも、逃げ続けて何かが好転することは滅多にありません。
次の進路に向かう時、その一歩に必要だったから、結果、その時役に立つようになると思うのです。
最後にひとつ言えることがあります。
そんなことは置いといて
目的がなんであれ
日本一周
めちゃくちゃ楽しいですよ!
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