『後悔しない生き方 人生より豊かで有意義なものにする30の方法』(マーク・マチニック著 弓場 隆訳)を読んで

 この本はだいぶ前に買っていましたが、途中で読まずに挫折した本で、最近SNSで“読むと良い本”によく推薦されているので読んでみようと思って手に取りました。今回は一気読みが出来て最後まで読み切ることが出来ました。
 読んでみて、気持ちを引く言葉が沢山散りばめられていました。題名に「30の方法」と書いてあるように、30のアドバイスがありましたが、アドバイスを括る5つのテーマが胸に残った気がします。
 まずはテーマの一つである「自分の思いに素直になる」ということです。著者の経験談を交えてアドバイスがありましたが、自分に置き換えて考えることが多かったです。今は自分で納得した生き方をしている、と思ってやってきたことがいつの間にか決して幸福な状況ではない時って確かにあると思います。その時に、幸せになっていないことに素直になり、どうすれば幸せになれるかを考えることは必要な感じがしました。そして、きっとこれは成長しているから、と信じて、変わったことを素直に認めて、どうすることが幸せなのかを考えて生きていきたい、と感じました。
 次に、アドバイスの一つの「新しい日を歓迎する」ということです。私は朝が苦手で、起きると朝が来たことにがっかりするような思いを持つことがあります。もっと寝ていたい、今日はあれがある、嫌だな~、なんて思ってしまいます。でも、本当に新しい日が来なかったらと思ったらぞっとしますし、決して来て欲しくないわけではないのです。毎日来る日を素晴らしい一日が始まることを喜び、起きたとたんに元気はつらつとしていれば素晴らしいことだと感じました。もう既に新しい一日を迎えたのは10,000回以上ありますが、これからの朝は歓迎する気持ちで迎えられたら幸せ度がアップするのではないか、と感じました。
 そしてアドバイスの一つの「自分を信頼する」ということです。私は、つい出来ない理由を捜してしまいがちですが、出来るかもしれないと感じ、自分を信頼することで世界が変わるかもしれないと思いました。今まで失敗ばかりしてきましたが、それでも生きている自分は失敗したことを乗り越えてきたのだと思います。そんな自分を信頼することは、やりたいことをやっていくために必要なことだと思いました。
    最後に、あとがきにある、「後悔とはすべきではなかったことをしたという思いと、すべきことをしなかったという思い」、ということだということです。人生に後悔しないよう、楽しい人生が生きられるように、自分のやりたいことが出来る様に自分の気持ちを素直に聞いていきたい。この本を読んで、自分の人生の生き方について考えるきっかけになったような気がしました。将来また人生に後悔する思いがした時、この本をもう一度手に取りたい、と思います。                       

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