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トヨタ生産方式~TPS(Toyota Production System)

オペレーション戦略として、トヨタの自工程完結を学びました。
トヨタ自動車元代表取締役副社長の佐々木眞一さん著書の
「現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結-リーダーになる人の仕事の進め方」 を紹介します。

■トヨタ生産方式
TPS(Toyota Production System)の目的は、
無駄を完全に排除することによりコストを削減すること
です。
JIT(Just In Time)は、コスト削減のため、平準化、生産管理、かんばんにより必要なものを必要なときに必要なだけ作る活動です。
自働化は、品質向上のため、カイゼン、アンドンにより人自らが動くことです。
ムダとは、作りすぎ、手持ち、運搬、加工、在庫、動作、不良のことと定義します。
JITの平準化とは、取引先全体を含めた生態系全体での稼働率を高めることを目標としています。
なぜなら、生態系全体が占める固定費比率が高い業界であるためです。
JITの生産管理、かんばんとは、計画生産的な需要予測の共有とかんばんを用いた受注生産を組み合わせたシステムで部品コストを削減することを目標としています。
なぜなら、生態系全体が占める部品費比率が高い業界であるためです。
JITは、デマンドチェーンの下流工程が需要に合わせて上流工程に依頼する体制を敷いてます。
自働化のカイゼンとは、永続的な成長、アイデアの横展開を目標としています。
自働化のアンドンとは、問題の先送りを行わないことを目標としています。
カイゼンの重要性、考えることをを従業員に教えることによって、トヨタの企業文化のトヨタウェイを醸成しています。
トヨタの事業は、TPS実現のための仕組みと思想基盤、人的インフラによって競争優位性を維持しています。
TPSは、ひとが実際に現場で実感して、習得する企業文化があって、運用できるシステムです
JITがハード面、自働化がソフト面の運用にあたります。
トヨタ生産方式は、真似しようと思っても、自働化のソフト面の教育を真似できない。
トヨタはTPSのコンサルタントをしているようなので、
利用してみる価値がありそうです。
TPS以外の有名な生産方式として、フォード・システム(少品種大量生産)、セル生産(キヤノン)、
生産方式ではないがVMI(Vendor Management Inventory)(納入業者在庫管理方式)がある。
仕事をシステム化する際に、参考にしていきます。