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マーケティングの全体像

マーケティングの全体像~基礎をまとめました。

マーケティングとは?から始まり、
マーケティングの環境分析と市場機会の発見、
市場戦略の立案、
マーケティング施策であるマーケティンク・ミックスの立案をまとめました。

1.マーケティングとは?
マーケティングとは、
顧客ニーズや顧客満足を中心に置きながら、
「買ってもらえる仕組み」を作る活動
です。
マーケティングの究極の目的は、
顧客が対価を払ってもよいと思える価値を効率的に提供し、顧客満足を得ながら企業利益を最大化していくことです。
マーケティングの出発点は顧客であり、
重視するポイントは、
顧客ニーズ、購買決定要因、顧客満足
となります。
望まれる心構えやスキルは、
分析力、想像力、顧客志向、全体的整合性へのこだわり、
「全社員がマーケティングに貢献できるという姿勢」です。
マーケティング戦略の立案とは、
誰に何をいくらで売るか?
それをどのように認知させ、どのように供給するか?を決めること
です。
マーケティング戦略は、
全社レベル、事業レベル、製品レベルの視点で考えなくてはいけません。
よって、マーケティング部門は、
一連の製品・サービス化へのプロセスを計画・推進し、機能や組織をコントロールする役割を担います。
マーケティングの観点からビジネスを構築していくためのプロセスは次の6つのステップに大別されます。
①マーケティング環境分析と市場機会の発見
②セグメンテーション(市場細分化)
③ターゲティング(標的市場の選定)
④ポジショニング
⑤マーケティング・ミックス(4P)
⑥マーケティンク施策の実行と評価
マーケティングの環境分析と市場機会の発見を①として、
市場戦略の立案を②から④として、
マーケティンク・ミックスの立案を⑤⑥としてまとめます。

2.マーケティングの環境分析と市場機会の発見
マーケティングの環境を分析する理由は、
市場機会を発見して、市場戦略を立案するため
です。
マーケティングの環境分析から自社の市場機会を創造します。
マーケティンクの環境分析は、
企業のコントロール外にある外部分析と
自社でコントロール可能な経営資源についての内部分析を行います。
外部分析は、
マクロ環境分析、顧客分析、競合分析を行います。
内部分析は、
経営戦略、企業文化、製品特性、市場シェア、マーケティングにおける長所・短所、人的資源、資金力等の分析を行います。
外部の市場機会と市場脅威、内部の強みと弱みの分析結果から、
市場において成功の鍵となる要因(KSF)を導出します。
KSFから自社の市場機会を創造します。

3.市場戦略の立案
自社の市場機会を創造したら、市場戦略を立案します。
限られた経営資源を有効に利用するには、
不特定多数の顧客を小集団に分け(セグメンテーション)、
標的市場を選定して(ターゲティング)、
効果的・効率的に市場にアプローチする必要
があります。
セグメンテーションは、
地理的変数(地方や人口密度等)や人口動態変数(年齢や家族構成等)、
心理的変数(ライフスタイルやパーソナリティ等)や行動変数(求めるベネフィットや使用率等)から集団に分けます。
ターゲティングは、
有効な市場規模、成長性、顧客の優先順位、到達可能性、競合状況、反応の測定可能性から選定します。
次に、
ターゲティングした顧客の頭の中に、
自社製品をユニークなものとして位置付けてもらい、
製品イメージを作り出すためのポジショニングという活動をします。
ポジショニングは、
顧客の購買決定要因から競合商品との差別化できる内容を考えます。
ポジショニングの鉄則は、
想定する顧客が明確で適切であること、
顧客に正確に伝わること、
顧客にとって共感できること、
企業全体のポジショニングと整合していることです。
ポジショニングによって、
この後のマーケティング・ミックス(4P)も変わってきます。

4.マーケティンク・ミックスの立案
市場戦略を立案したら、マーケティング・ミックスを立案します。
マーケティンク・ミックスとは、
4PのProduct(製品・サービス)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(広告)
の戦略を立案
します。
製品・サービスは、製品コンセプト開発のプロセスにおいて、顧客ニーズや技術シーズから発想します。
価格は、価格弾力性や利益への感度、カスタマーバリューや競合性品の価格、コストから設定手法を検討します。
流通は、効率的に製品を市場に届けるため、また、競争優位性を構築するため、物流、商流、情報流を検討します。
広告は、顧客の購買決定プロセスAIDMA等からプッシュ戦略かプル戦略か、また、顧客とのコミュニケーション手段を検討します。

5.まとめ
マーケティングとは、
顧客ニーズや顧客満足を中心に置きながら、
「買ってもらえる仕組み」を作る活動
です。
マーケティングの環境分析と市場機会の発見、
市場戦略の立案、マーケティング施策の立案が
買ってもらえるための仕組みづくりとして、
導線によりつながっていることをあらためて理解しました。