失敗の本質

組織において、
失敗と成功を分ける分岐点があります。
それは、戦略であったり、戦術であったり、
目的を果たすために実行する組織構造であったりします。
日本の組織は、
米国の組織と異なる点が多くあります。
一般的な日本の組織を題材に、
環境に適応していくための組織のあり方を考えます。

組織の戦略は、
目的、戦略志向、政略策定、戦略オプション、技術体系に分類してみます。
日本の組織の戦略は、
目的が不明瞭なことが多くあります。
戦略志向は、短期的になりがちです。
戦略策定は、結果を寄せ集めて場当たりな帰納的に策定します。
戦略オプションは、統合した戦略欠如が見られます。
技術体系は、一点豪華主義、職人技に頼りがちです。
これらの戦略分類は、
答えが分かっている問いに対する、
戦略としては有用です。
しかし、問いすらもあいまいな事象に関して、
答えを求めていく際、過ちを犯しがちです。

次に、
日本の組織を
構造、統合、学習、評価に分類してみます。
構造は、人的ネットワークを寄せ集めた集団主義的です。
統合は、属人的人間関係で統合されます。
学習は、目標と問題構造を不変としたシングルループです。
評価は、動機やプロセスを評価の軸とします。
これらの組織分類も、
答えが分かっている問いに対する、
組織体系としては有用です。
しかし、問いすらもあいまいな事象に関して、
答えを求めていく際、過ちを犯しがちです。

現代の問いすらもあいまいな世の中に対して、
戦略策定をグランドデザインによる演繹的に考え、
長期的視野で、
組織をシステム化していく。
評価に結果を重視し、
リーダーは、
目標や問題構造すらも絶えず変化するものと想定する。
組織をダブルループラーニングで学習させる。
そのような時代であり、
そのような組織が将来成功する組織であると考えます。