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月並みの国と果ての国

ニコラス・タレブ著のブラック・スワンという本に、
月並みの国と果ての国、の言葉の表現があります。
この本は、不確実性とリスクの本質に関する本です。
要約すると、天変地異のような出来事は誰もが予期できないものであるとの内容です。
その中で、
月並みの国とは、
凡庸な労働で、給料も高くなく、
労働対対価という予期できる範囲の世界です。
労働対価を拡張することが出来ず、
マックジョブと呼ぶ、時給制、
具体的に、マッサージ師やコンサルタントのような人件費業です。
この世界は、ベルカーブのガウス分布で表現でき、
身長や体重のように、確率、統計学で語れる世界です。

片や、
果ての国とは、
巨人の住む世界で、給料は青天井、
イノベーション対価という予期できない範囲の世界です。
対価を拡張することが可能で、
勝者が総どりする、クリエイティブクラスの世界です。
具体的に、音楽家、起業家、クリエイターのような対価青天井の業務です。
この世界は、ロングテールで確率や統計学では表現できず、
財産や株価のように、イノベーションの世界です。

月並みの国は、多くの住人が平等に近い世界であり、住み心地良い。
果ての国は、敗者が多い格差世界であり、住み心地悪い。
生活の中に、月並みの国で暮らす生活と、果ての国で挑戦する生活と使い分けるのが良いと思います。
どちらの国も楽しく生活できるよう、人間力と運を鍛えていきたいと思います。