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ファイナンス~資金調達と評価法

ファイナンスの資金調達と評価法に関して、
インカムアプローチのDCF法(WACC法とAPV法)をまとめました。

資本投資プロジェクトの評価方法は次の4段階
1.全額が株式で資金調達されたと仮定して、税引後のキャッシュフローを予測する。
2.プロジェクトのリスクを評価する。
3.資本の機会費用を見積もる。
4.資本の機会費用を割引率(WACC)として使い、現在価値(NPV)を算定する。

ファイナンスのインカムアプローチには、
WACC法とAPV法がある。
WACC法
NPV=FCF/(1+WACC)^n
APV法
APV=基本ケースの価値+資金調達による副次的効果(節税効果等)

WACC法で事業価値を算定する場合、
・フリーキャッシュフローは利子の支払前の時点で計算される。
・利益は減価償却を含むさまざまな現金支出でない項目を控除した後、計算される。
・資本支出や運転資本への投資は、フリーキャッシュフローを減少させる。
最適資本構成における負債比率を変更する際、ビジネスリスクが変化する。
アンレバードβを求めてから、再度レバードしてWACCを算定する。

APV法で事業価値を算定する場合、
節税効果や証券や社債の発行費用を追加で足し引きする。

ほとんどの場合、WACC法を使う。
なぜなら、プロジェクトにより企業全体の借入能力に大きな影響を与えないため。
もし、借入能力に変化が生じる場合、WACCを算出し直す。

APV法は、LBOにより資本構成の変更を行ったばかりの企業、
当初は非常に高い負債比率にあり、
返済をすることで資本構成が変化するプロジェクトに利用する。