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論語~泰伯(たいはく)第八

論語は、孔子が弟子と問答した内容を、
孔子の死後に弟子が書物(20編512文)として残したものです。
20編毎に解説をしていきます。

第8編の泰伯(たいはく)とは、蘇州を都として呉の国を建てた人のことです。
第8編は、
泰伯への称賛から、礼楽など、終盤には聖人などについて言及されてます。

1.泰伯は天下を人に譲った。最高の徳を備えた人物である。

2.恭と礼を合わせる。勇と直も礼に合わせる。自分の接する方に愛情を持って接する。

3.身体は親からいただいたもの、傷つけるのは親不孝。

4.君子は礼について尊ぶ。傲慢や粗暴をなくし、顔つきを整える心を整理する。

5.才能あるものがないように、知識があるが聞く、道を悟っていながら知らぬふり。徳があっても身についていないように仕返しもしない。

6.人間の大事変にあっても志を奪うことは出来ない。

7.学に志す士は心が広い。仁を背負って道を行く。

8.詩に興じ、例に立ち、学に成る。

9.民を従わせることはできるが知らしむべからず。

10.勇を好みて貧を疾むは乱す。人にして不仁なる、之を疾むこと已甚しきは乱す。

11.才能を持っていてもおごり高ぶるならば評価する価値なし。

12.三年も学問をして、野心のない人は貴重な人物だ。

13.心から学問をし、いのちをかけて真理を守る。まともな世に住む。

14.その位に在らざればその政を謀らず。

15.楽師の摯がはじめて演奏した関雎の終曲は満ちあふれる感があった。

16.狂にして直ならず、無能で誠実でない人はどうしようもない。

17.学は及ばざるが如くなる。失わん事を恐れる。

18.心が広く天のみ偉大とみなし道理の則りて徳をのびのび礼楽に興じる。

19.堯帝の君徳はなんと大きく、なんと荘厳なことであろう。

20.舜帝には五人の重臣があって天下が治まった。人材は得がたい。

21.自分の飲食をうすくしてあつく農耕の神を祭り、自分の衣服を粗末にして祭服を美しくし、質素にして灌漑水路に力をつくした。

まとめ
第8編の泰伯(たいはく)は、
呉の始祖、泰伯の徳や礼、仁について多く記載されていました。

心広く、志を持ち、学問に興じ、
重心を持ち、毎日を楽しく精進していきます。