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チェコでVltavín(モルダバイト)採掘した話 その2

2つ目は結構大きなサイズだったので興奮してしまった。
こちらも洗うと綺麗な深緑が姿を現した。


その15分後くらいにまたホンザが3つ目を発見。
この日のホンザは絶好調だった。

私は最後の最後で1つ見つけた。とは言え、夫婦の片方が堀り、片方は土をならしたりする作業を交代でしていたので(掘るのはホンザが7割、私が3割だったけど)あくまでも「2人で見つけた」と私は言っているわけですが。

この日は25度くらいに気温が上がり、結構暑い上に慣れない作業で私は途中からヘトヘト。
この時点ですでに4つも見つけていたので、休憩を挟みながら作業をしていた。
夏にこの作業は厳しすぎると思うので、4月にしておいてよかった。



採掘時間終了。
水が入ったタッパーにはそれぞれ色がつけられており、それぞれの参加者ごとに色で分けられていた。
私たちは青。
タッパーは主任やスタッフがいる場所に全てまとめて置かれており、自分たちが見つけた度にそこに持って行き自分の色のタッパーに入れる、というように管理されていた。
終了したらタッパーごと受け付けに持っていく。

私たちは合計4個を見つけていた。
他の参加者たちも見つけている人は見つけていたが見つけられない人もいるそうだ。
(前の記事に書いたけど隣の女性は自力では見つけられなかった模様)
体験採掘ではある程度の確率で1つは見つけられるようだけど、必ずしも見つけられるわけではないことを思い知った。私たちは運に恵まれていたのだと思う。

さて、4個見つけたVltavínですが、自分たちで見つけたからと言って全て自分たちがもらえるわけではない。

・5gまでならもらえる(採掘体験の料金内)
・1つも見つけられなかった場合は過去にここで見つかったものから5g以内のものをもらうことができる。

ただし、私たちのように4個、しかも5g以上のものを見つけ、それが欲しい場合は買い取りになる。g(グラム)単位で、~10gと10~20gで料金が変わっていく。
20g以上のものやそれ以下であっても品質が素晴らしいものは博物館が保管する権利がある、が見つけた人は買う権利はある。などと色々とルールが定められている。

私はこの日に見つけた1番大きく重いVltavínを購入した。私の生涯で、もしかしたらこのサイズを見つけるのはこの日が最初で最後かもしれない。と思ったので高かったけど奮発して購入してしまった。普段はカードが使えるらしいけど、カードを読み取る機械が壊れてしまっているらしく、カードが使えないと言われ(その場でスマホから口座に振込ならOK)、私は万が一の為に現金を多めに用意していたので現金で購入した。
というか用意していたお札ぴったりの金額だった。
普段現金を大して持ち歩かない私が、この日の為に用意していたお札ぴったりの金額ってある意味すごい。
それともう1つ、私が見つけたVltavínの合計2つが私たちの元にやってきた。
素直に嬉しい。

Vltavínの本ももらった。その本は既に持っていて愛読しているからいらないと伝えたのだけど「それでもいいから持っていきな」と言ってくれた。参加者には配る本だったようで、持っている本だけどありがたく持ち帰ってきた。

ここの主任(主任かどうかはわからないが勝手にそう呼んでいる)らしき人と現場監督みたいな人がとてもいい人だった。
採掘前に現場監督みたいな人とホンザがめちゃくちゃ仲良さげに色々話していたから友達かと思ったら違った(笑)採掘でない場所で合法で見つけやすい場所なども教えてくれた。
実は私たちは採掘ではないが合法で見つける方法で過去にも見つけているのだけど、探しやすいという場所を教えてもらったのでタイミングを見て探しに行こうと思う。

ただ、彼らが「Vltavínにハマりすぎると中毒になるから、それには気をつけて」と言っていた。アルコールやドラッグと同じようにハマると抜け出せない沼、場合によっては法を犯し、他人との関係を壊してしまうこともあるからだろう。印象に残るセリフだった。

ゴールドラッシュをイメージしたらわかりやすいかと思う。

さて、今回私たちは合法の採掘をしてきたわけですが、
一般人が合法で採掘できるのはVltavín博物館が主催している体験採掘が
一番手っ取り早い。今回は私たちもこれに参加している。

チェコの世界遺産である南ボヘミアのČeský Krumlov(チェスキークルムロフ)という町にVltavín博物館がある。博物館にはVltavínの数々が展示されているし、見応えもあるので
採掘をしない場合でもVltavínに興味がある人なら訪れてみるのはありかと思う。ちなみにČeský Krumlovはとても美しい町。観光地、世界遺産としてとても有名な町です。

採掘希望の場合は博物館で体験採掘の申し込みが出来る。それ以外にはネットからも申し込みはできる。料金は2024年4月現在で3000CZK。本日のレートで換算すると19,320円くらいかな。

採掘日は金~日の週末が多く、一日の参加者も人数が限られている。
そこで予約をすると3日前くらいに採掘の集合場所の連絡が来る。
当日は集合場所に時間前に到着すればOK。

実はこの採掘権(体験採掘)のチケットを昨年のクリスマスのプレゼントとしてホンザからもらっていたのだけど、ようやく念願叶い採掘をしてきたわけです。随分遅れたクリスマスプレゼントをようやく受け取った。

基本的に採掘場のピンポイントの場所は公表されていない。ただ私たちは大体どこかは知っていたし、Vltavínに興味があるチェコ人なら知っている場所で我が家からは1時間強くらいの場所です。

興味がある人は体験をおすすめする。
ただ採掘場はド田舎の村なので車がないと行くのは少々難しいかもしれない。チェコの田舎は日本の田舎とは比較にならないくらい田舎。
電車なども多分ない。バスはもしかしたらあるかもしれないけど、先ほどざっと調べてみたけど大き目の町からのバスもなかった。チェコの週末はバスの本数がグッと減るので、もし近くにバス停があったとしても採掘は週末だからバスの運行はほぼないと考えられる。
そのため、レンタカーするのがよいかと思う。
あとはチェコ語が分からないと少々厳しいかもしれない。
スタッフたちの中で英語が話せる人はいるかもしれないけどそこは未確認です。
チェコ語が分からないと内容、掘り方とかも理解しにくい。ただチェコ語は簡単な言語ではなくハードルが高いから、せめて英語が多少でも話せればなんとかなるかも?
あとは翻訳アプリを使うとか。


今回、家から採掘場までは私が運転。帰りは私はヘトヘトすぎて運転は無理だったのでホンザが運転。道中の景色は素晴らしかった。

採掘場があるのはこんな感じのド田舎です。

菜の花が満開です。
例年ゴールデンウィークくらいに咲くけど今年は暑いせいか咲くのも早い。

家に帰宅して使い古した歯ブラシ使って再び土を落としたら綺麗になった。
どうですか、このゴツゴツした感じ。すごい。


太陽の光に照らすとこんな感じ。

上の写真の小さめも同じ日に採掘し、私たちの手元にやってきたもの。

下の写真はスマホのライトを当てて撮影したもの。
光を当てると美しさ発揮。

Vltavín採掘はいい経験になりました。

ホンザは「採掘」という作業が好きみたいで「年に1回くらいやりたいね」と昨日の帰り道に言っておりました。私は次回までに筋トレして体力をつけておきたいと思います。

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