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コロナ後に求められるスキルは何か

医療機関の方々や国民一人一人の努力により、徐々に日々の感染者が減っているコロナウィルスですが、この未曽有の事態に対応すべくビジネス界で起きていること、その変化の中で個々のビジネスマンはどのようなスキルを身につけるべきかを考えたいと思います。

オンラインへの移行は一時的ではない

日々の感染者が落ち着き、緊急事態宣言も解除されると、街には人があふれ、電車は満員になり、コロナ以前と変わらない生活に戻る。東日本大震災の時も結局何も変わらず、今回もコロナの脅威が落ち着くと、従来の働き方に戻ろうとする人が多いとは思います。実際、在宅勤務シフトといっても、日本の狭い住宅事情や家庭での人間関係を踏まえると、そうそう一気に変えられない部分も多く、元々のオフィスで働く方が楽という人が多いと思います。ただ、少なくとも経営者層は、今まで難しいと思っていた事柄の多くがオンラインで完結できると知り、今後はそれをフル活用するでしょう。具体的には、従業員の出張を減らして移動コストを削減し、あらゆる会議をリモートで行うことが一般的になると思います。特に、Zoomは無料だがセキュリティ上の懸念でビジネス利用できなかった方も、GoogleがGoogle Meetを無料で提供してくると、オンライン会議のハードルは一気に下がります。また、Office 365を採用している企業では、Microsoft純正のTeamsが最初から入っているので、それを会議の標準とするところは多いでしょう。この数か月の強制的な在宅勤務の経験は、比較的コンサバでITに疎い日本の経営者層が考え方を変える大きなきっかけとなっています。

オンラインの働き方で必要なスキルは何か

働き方や会議がオンラインに移行したところで、本質的に求められる仕事のスキルは変わりません。ただ、オンラインだからこそ、今まで以上に求められるスキルとして以下が考えられます。

① アウトプットを出す能力: 従来のように、毎日オフィスに来て、デスクに向かい、忙しそうに仕事をしている姿を見せていると、上司はあいつも頑張っているなぁ、と思い込んでくれますが、オンラインの働き方ではアウトプットが全てです。メールであれ資料であれ、商談獲得の成果であれ、目に見える形でのアウトプットがないと評価されません。なんとなく日々過ごしていれば良いという働き方ではなく、アウトプットは何かを意識して、逆算して日々過ごさないと、何かをやっているようで何もやっていない、ローパフォーマーと評価されてしまうでしょう。
② コンテンツ作成能力: 上のアウトプットを出す能力と近いですが、一つ一つのアウトプットのコンテンツの質を高められるか、よく考えているか、が求められます。経営コンサルタントは、個々人の能力が相対的に高く、努力の量が半端ないだけでなく、最終的なコンテンツを作りこむ能力を鍛え上げています。今後は一般のビジネスマンでも、論理的で、明快で、簡潔で、分かりやすく、本質をえぐるような分析能力、説明能力、資料作成能力(文章力、図式化力)がますます求められます。そういうと、じゃあコンサルの方の書いた本を買ってこよう、となりますが、それよりも大事なのは国語力です。大学受験の現代文のテキストなどで、正しい文章の読み取り方、正しい文章の書き方などを学ぶのは、遠回りのようで非常に効率の良い方法と思います。本質的な読解力、論理的思考能力、文書作成力がないと、コンサルの方のスキルも身に付きません。
③ しゃべり方: 「人は見た目が9割」なんて言いますし、人はしゃべっている内容よりもその話者の見た目、振る舞いの方を重視すると言いますが、これがオンライン(特に、ビジュアルゼロの電話会議)での働き方となると「しゃべり方が9割」となります。同じ内容を話すのでも、耳障りの良い声、活舌の良い話し方、話の上手さ、会議でうまく仕切る様子の如何で、評価は大きく変わってきます。普通のビジネスマンであっても、今後は声優やアナウンサー、YouTuberやお笑いタレントを参考に、どうやったら上手くしゃべれるかを学ぶ必要があると思います。言わずもがなですが、オンライン会議では発言しなければその人は存在しないも同然、そもそも発言をすること自体が不可欠です。ちなみに、ビデオ会議の場合は、ビジュアルも写されるので、画面映えするようにライティングを工夫したり、部屋を優秀さを醸し出す雰囲気にしたり、カメラの位置を工夫する必要もあります。ビジュアルのない電話会議であっても、プロが撮影した写真をアイコンに使用すると、その素晴らしいビジュアルがプラスに働くでしょう。(電話会議で長時間、その人のアイコンを見ていると、そのアイコンが話しかけてくるように錯覚します。私だけかもしれませんが。。)

以上、コロナ後に求められるスキルについて書いてみました。ダーウィンの進化論のとおり、変化に対応できるものが生き残ります。この激変するビジネス環境の中で生き残るべく、コロナ後に求められるスキルを高めていきましょう。

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