見出し画像

「助手席」【詩】

あらゆるものが
流れては 去る
このあわただしい窓辺から
はんたいがわの景色へ
目をやる

その横顔は
さっきから
沈黙を味方につけて

柔らかい手にゆだねられた
ハンドルが
いま、切られ
過去へ 未来へ
そこへ
どこへ?

その横顔は
いつも
かわりませんね

それでいい
それがいい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?