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いくさのない街角に 映画がやってくる ガンマンは銃に手をかける ぼくの憎いあのがらくたは ど…
空にいる あれだけの星たちやって みんなふんばって光ってるんや 力んだらあかん 力んだら 力…
飛行機だと おもってたものは うめぼしでした 愛だと 信じてたものは まぼろしでした ほくろ…
そとへ でる きおくの そとへ でる それから 音楽を きく 歌の そとへ でて 色彩の 赤んぼ…
戦争の ニュースばかりを みていたら くだらない 日々の ユーモアを 忘れてしまいそうだから …
愛する Iする 相する あいする アイスる I threw. 哀し 会いする たまに 愛にも 飽きたりす…
ふと 時計を見る 針は ゆるやかに 重力にしたがう 今日は ぼくにまだ 付きまとう やがて 新聞配達員が 白い息を吐いても ぼくの日付は 凍りついた笑みを キャスターが 朝の挨拶を ぼくにする 日付は ぼくの頭上で ぴくりとも動かない 生涯は このまま今日を またぐことなく だらだらと 長い坂を のぼってゆくのか 配達員が 長い坂を 駆けてゆく
午前二時 きみのスマホが高らかに鳴った。 学生時代の友だちから 新婚旅行で行った南の島で …
鳥は歌った、 あいる、びー、ばっく。 その目はだれより 未来を信じていやがった。 旅人は言…
おれが去ったあとのけはい それはおれの悪口のけはいだ 多くの他人どもによる おれの悪口のけ…
大昔、 瀬戸の海をわたって こちらの土地へやってきた人たち 海に砕ける島影をかぞえて 日の落…
どうかした? ってきかれると どうもしてないのに どうかしてるような 気がしてくる そんなぼ…
あきれるくらいに長い詩を ひと息に読みあげたときのような 爽やかな寂寞。 それだけが この夏…
さびしさの意味を 未来が何度も語りなおす 人は やさしい思い出のために 人生を生きなおす 土砂降りの 雨のような瞳には まだ見慣れない夜が光る あの日の悲しみは ぼくの手のなかで かわいらしい貝になったよ ぼくはこの貝を 大切に 育ててゆくよ