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ほんとうのともだちは あなたのはなしをさいごまできいてくれたひと あなたの長いはなしを う…
魔女にはじめてあいました ある暑い日の昼下がり あなたという魔女に わたしはあなたが魔女で…
どうしたの 夜明けみたいな顔をして いまだに月がひっこまないから きみはきのうなのか きょ…
ナーシングホームの あかるく閉ざされた部屋 高い声の人たちが去り ふいにぼくらはふたりぼっ…
寝たきりの おじいちゃんがしゃべった ことばではないことばをしゃべった よく晴れた春の朝だ…
きせつはずれのうみがすき きせつはずれのなみおとが せなかをおしてくれるから ちょうしはず…
あっきー、と よばれたから ふりかえる あっきー、と よばれなくても ふりかえる この道は こんなところまで つづいていたのか ああ、お星さま あなただったのですか たったひとりで歩いてきたとおもっていた ついてきてよ、と よびかけてみる それは 一瞬、きらめいて またまっくらな空にもどる 道は雲をつきぬけ 海へとつづく なんにも怖くないぼくに 怖いものがあるとして それは じぶんを 忘れてしまうこと この道の途中で じぶんを忘れてしまうこと
隣席。 高い声でよく笑うママ友と よくある愚痴話に興じていた女が ふいにかかってきた電話に…
やけに懐かしいぬくもりが 離れていった この手を見つめ わたしがいえるのは ただ サ、ヨ、…
わたしは信じる。 偶然、そこにある 百万の詩よりも 苦労のはてに 守り抜いた ひとつの詩を …
その手が おもしろい あたたかかったり 冷たかったり 笑っていたり 怒っていたり ときどき…
みんないびつで みんないい みんな斜に構えて生きている その証拠に 地球儀だって首をかしげ…
あなたの落としていった句読点が 毎晩わたしのところにきて 愚痴ばかりこぼしていきます はっ…