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アパレル業界の闇 ファストファッション編

今日はアパレル業界の闇についてお話したいと思います。

まずアパレルとは何かをご説明します。

【アパレルという言葉の由来】

フランス語で「appreiller(適合させる)」という事が言葉が由来であり、服を着せるとか着飾るという意味を持ちます。

そこからアメリカで大量生産される衣料のことを「apparel」と称するようになった事から現代では布から作った既製服の事を指すようになりました。

【ファストファッションとは?】

最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態を言います。

近年ではファストファッションの価格競争で洋服の価格が急激に下がり、ショッピングモールなどでも常にセールをしていたり、似たようなデザインが売られている店を多く見かけます。

その裏側には何が隠されているのでしょう。

【日本で売られている服(ファストファッション)の秘密】

日本で売られている服はほとんどが輸入品で90%〜95%を占めており、そのほとんどが発展途上国で作られています。

どうやらその製造現場では激しい価格競争により多くの皺寄せが来ているというのです。

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図のように立場の弱い労働者達は日給2ドル(200円)しか支給してもらえ得ず劣悪な環境の中で、働き続けています。

【ラナ・プラザ崩落事故】

2013年にバングラデシュの首都ダッカの工場で起こった崩落事故。劣悪な環境下が招いたアパレル史上最悪の大事故です。

その崩落事故による被害者は死者は1000人を超え、負傷者は2500人を超えるものとなりました。

事故の原因は、建物の老朽化、発電機の振動によるものとされています。

なんと、事故前、従業員達はビルの亀裂を報告し、警察からも退去命令が出ていました。 彼らは「仕事に来なければクビにする」という言葉で、いつ崩壊するかもわからない工場で仕事をするしかなかったのだといいます。

皮肉にもその崩壊事故の翌年、衣料業界の売り上げは過去最高のものとなり、その額は3兆円にも及びました。

世界には衣料工場の労働者が約4000人いると言われており、そのうち400人がバングラデシュ人です。

自分達が一生着ることのない服を先進国の為に作っているのです。

労働者の85%は女性で、過酷な労働の為に育児ができず、親戚に預けるなどして、子供に会えるのは一年に一度。

それも全て子供の未来の為にと働き続けているのです。

【大量の自殺者を出した、コットンの製造】

服の材料には綿、ナイロン、ウール、シルク、レーヨンさまざまありますが、ここではコットンについてお話ししようと思います。

コットンはワタの種子から取れる繊維で綿花(ワタの果実)が熟して綿毛が現れ、それからコットン(綿)が作られています。

近年の服の大量生産に伴い、コットンの消費量が昔の4倍になったという報告もあります。

【コットン1kgでどれくらいの服が作れるの?】

コットン1kgでできる服はTシャツ一枚とジーンズ一本で

コットン1kgを作るのに約2000リットルもの水を必要とします。また。コットンには虫がいるので、強い化学肥料を使います。

また、GMOと言って遺伝子組み換えのコットンを販売し、それBTコットンと称して製品化しました

BTコットンとはあるバクテリアの持つ殺虫性のタンパク質の遺伝子を綿種子に組み込んだものというもので、綿自身に害虫駆除機能があり、農薬にも強いという名目上のコットンであり、ここでもアパレルにおける闇を感じました。

そしてそれを生産する為に、農薬を大量に農地にまき生態系を破壊しているのです。

BTコットンはある企業に独占販売されており、その種子の価格は通常の種子のなんと170倍にもなり、立場の弱い綿を栽培する農家の人達は種子を買うために借金をしています。

しかし、害虫にも農薬にも強いと言われた、高価格の綿の種子にも関わらず、進化する虫達には対応できない事もあり、結局、殺虫剤の追加を強いられ、重なる借金地獄に陥っています。

また化学薬品の汚染により、土壌が痩せほそり、収穫量も激減、巻いた農薬により、健康被害も年間数百万件という規模で起こっています。

また、借金地獄で土地を差し押さえられた労働者達は、自ら農薬を飲んで、自殺者が続出。

その数は16年間でインドの農業従事者の25万人にわたり、30分に一人が自殺。

歴史上最悪の自殺率を記録しました。

また、インドのパンジャブ地方では、先手性欠陥、精神病、ガンが急増し、一つの村に60人から70人もの子供が障害を持って産まれるようになりました。

【2015年に発覚した衝撃の事実】

GMO(遺伝子組み換え)の作物を作っている会社、化学肥料を作っている会社、ガンの治療薬を作っている会社がすべて同じ会社だったのです。

人がガンになると儲かるという仕組みがそこにはあったのです。

そうして、貧しい人々の血でできたファストファッションが価格競争と大量生産により、価値を失い、アメリカでは1100万トン 一人当たり『37kg』の服が毎年大量廃棄されています。

そして、一部の人々が巨万の富を得ているのです。

しかし、ここで朗報です。

近年ではサスティナブルファッション、エシカルファッションという言葉を耳にするようになりました。その意味をご説明して本日は終わりたいと思います。

【環境に優しいサスティナブルファッションやエシカルファッションって?何?】

サスティナブルファッションとは「衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来に私持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人、社会に配慮した取組のことを言います。」

エシカルファッションとは「倫理的で、人、社会、環境、そして地球に優しいファッションのことを言います。

私達の住む地球が未来に向かってより良い世界になるために、自分も含めまずは知ることから、今日はファッションから環境を考えるという意味でこのお話をさせていただきました。

ではまた。

この動画を参考にさせていただきました。

https://www.youtube.com/watch?v=zkIWc0Xj_VU



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