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AWS re:Invent 2022で私が気になったことまとめ【AWSシリーズ】

哈儸大家好!あっきーです。

年1のAWS公式ビックイベントである「AWS re:Invent」が、先日ラスベガスで開催されました。

こちらについて、私がサイボウズのWebチームとして気になったことを、簡単にピックアップしてみました。
初めに「技術的なこと」、最後に「イベント自体の取り組みなど」でそれぞれ列挙しています。

完全に個人メモのようなものですが、ご興味のある方はぜひ読んでいただければ幸いです。

AWS機能関連

EFSのスループットの新しい設定モード

マネージドなファイルサーバーサービス「Amazon Elastic File System (EFS)」で、新しい機能追加がありました。
スループットをあらかじめプロビジョニングする必要がないため、パフォーマンス要件の予測が困難な輻輳するワークロードに最適とのことです。

EFSのレイテンシがより改善

こちらもEFSから。
単純に、料金据え置きでパフォーマンスアップしてくれます。
今後数週間で東京リージョンでも自動的に適応されるとのことです。

ELB関連で様々な機能が追加

AWSのロードバランサ―サービスである「Elastic Load Balancing (ELB)」にいろいろな機能が追加されました。

可用性と負荷分散でより柔軟なパターンが取れるようになった印象です。
また、プレビューの「ゾーンシフト」という新しい機能は特に気になるところで、アベイラビリティゾーン (AZ)レベルでの可用性担保では、より柔軟な設定ができるようになるなと思います。
可用性の要件によっては、コスパにもつながってくるので、期待できる機能だと思います。

企業向けチャットツール「AWS Wickr」が発表

「AWS Wickr」というサービスがGAされました。いちおうAWSには、オンラインMTGで使える「Amazon Chime」というものがこれまでもあり、そこにSlackのようなチャットサービスも加えてきたような印象を持っています(たぶん)。

もともとは、2021年にWickrというセキュアな暗号化メッセージングアプリを手掛けていた会社を買収したことが始まりのようで、そこからついにAWSサービスとしてGAされたようです。
これ以上深くは知らないのですが、いろいろな方面のことをやるなぁという感想を持ちました。

Lambdaの脆弱性をInspectorで実施可能に

AWSには、EC2とコンテナの脆弱性診断を行ってくれる「Amazon Inspector」というサービスがあります。
このサービスが、サーバーレスのイベント駆動型のコンピューティングサービスである「AWS Lambda」の脆弱性診断にも対応しました。

Lambdaを活用される会社は、今や結構多いのかなと思っていますが、それの脆弱性診断をサードパーティ製のツールに頼らず、AWS上で自分達でできるというのは結構ありがたかったりします(特に外部公開系のAPIなど)。
気になる方は、お値段と相談してやってみるのもいいかもしれません。

インターネットの問題を可視化できる「Amazon CloudWatch Internet Monitor」

まだプレビューなので、正式ではないですが、とても面白いと思ったので共有します。

説明が難しいのですが、Webコンテンツ用のAWS上リソースへの到達性や応答時間などを見ることができるサービスのようです。しかも、それがどの国からどのくらいのトラフィックからきているかというのも見れるようで、そのあたりが結構新しいです。

各国からのWebサイトの閲覧体験の具合をまとめて見られるというのは、世界的にインフラを持つAWSならではのものだなと思いました。

※参考:下記クラスメソッドさんのブログがとても分かりやすかったです。

セキュリティサービスのログとりまとめ機能「Amazon Security Lake」が追加

こちらもプレビューですが、気になったので紹介します。

これまで、セキュリティ系のログをどのように保存するかは、権限やAWSアカウント設計なども絡めながら、それぞれの会社さんで検討することが多かったと思います。
また、保存したログをどのように分析するかも、もうひと手間かける必要が多くありました。

そのあたりをまるっと解決してくれるサービスが、今回発表された「Amazon Security Lake」のようです。セキュリティログを集約・管理し、分析までできるというのは結構すごいと思いました。

気になるので今後も追っていきます。

「Amazon VPC Lattice」という、ELB等に代わる機能がプレビュー公開

またまたプレビューの新サービスの紹介ですが、AWSのVPC上リソースの構成設計をガラッと変えてしまう(かもしれない)と感じるサービスです。

VPC上のサービス間通信がシンプルになるとのことなので、今後に期待していきたいなと思います。

おまけ:re:Inventのイベントそのもの関連

おまけとして、AWSの機能ではなく、イベントとしてなるほどな、面白そうだなと思ったことをピックアップしました。
※引用のリンク先としては、クラスメソッドさんのブログを紹介させて頂きます。

様々な多様性に配慮された取り組みがされています

色々なイベントがありますが、こういった取り組みがあるのは素敵だなぁと感じます。弊社のイベントでも見習いたいなと思いました。

いろいろなイベントや遊び道具があります。

AWS関連のイベントはもちろんですが、それ以外のものもあると、大規模なイベントって感じがしますね!

他にもマラソンや、今回はW杯観戦イベントなんかもあったようです。
毎回恒例のものもありますが、遊び心もあってとても素敵だなぁと思います。

おわりに

他にも大きなアップデートはあったと思いますが、個人的に気になったことは以上です。

いかがだったでしょうか。

自分はまだ現地参加したことはないですが、毎年情報を見ているだけでワクワクしてくるイベントだなと思っています。
AWSに興味のある方は、今からでもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

それではまた!

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