今週の読書記録あれこれ 2024/05/26
今週はずっと風邪ぎみで、職場と布団との往復運動をしていたら日曜日になってしまった。久々に1日中布団に入っていた日もあり、なんか調整のための一週間でした。
さあ、言い訳はこれくらいにして…
先週の記録はこちらから。
今週まっとうに読んだのはBRUTUSくらい…。
今月のBRUTUSの特集が「一行だけで。」
もう、この案内だけでノックアウトでしょ?
15日発売で、20日に本屋さんに行ったらなくなっていた。おそらくAmazonさんも品切れだったよう。ちなみに前月号はまだ「バックナンバー」コーナーに残っていたから、今月号はけっこう売れたほうなのだろう。
まだまだ言葉も捨てたもんじゃないよね。
伝えること
特に、印象に残ったのはここ
ここは、ほんとにハッとしたところ。原文もつけておいた(ASAHIなのに、フルテキストが読めて正直ビビった…。)
特に昨今「伝わりやすさ」「わかりやすさ」が大切にされている。もちろんそれも大事。でも、言葉って人によって解釈がわかれるから、できるだけ「伝えたい」意味で「伝わる」ようにすることもある。たとえば「機序」とかね。「順序」とは微妙に違う。
もちろん、手段は目的にくっついてくるから、おおまかにわかってほしいことを相当端折って伝えることはある。(これは仕事柄というのもあるだろうが…。あ、このへんの話、月報でしたい。)ただ、この場合、正確さを追いかけることは相手に委ねることがある。つまり「そうか、そうやればいいのか」ではなく、「とりあえずできているけど、ほんとにしれでいいのか?」という態度を求めて端折ることが多いと思う。
伝える側の甘えと言ったらそこまでなのだけれど、やっぱり目的次第なんだよな〜。そう考えるとメディアとか、文字を発信する人の役割って重要なんだなと改めて思う。
井上ひさしが、
と言ってるけれどさ、シンプルに難しいなと思う。でも、誰かに何かを伝える仕事をするときは、時折この言葉が口をついて出る。ちなみに北大の中村先生が書かれたこの小文が大好き。数学知らない人でも雰囲気を読んでもらえると嬉しい!
なんらかのまとめをしようとは思わないけれど、伝えることっていうのは、これからずーっと付きまとう、というか仲良くやっていくべきテーマなんだろうなと思う。
この本のおもしろいところ
いろんな人が、「私の忘れたくない一行」ということで、自分の一行を紹介してくれている。それだけでなく、それに付随して「忘れたくない、自身の一行」も紹介しているのがおもしろかった。
他者のことばを紹介して、それに関連する(あるいはまったくしないように見える)自分の作品をもってくるっておもしろいと思った。ここだけでも読むのはおもしろい。
歌詞の一行とかね。
自分だったら…と考えパッと思いついたのが、
なんとはなくこれが出てきた。
基本的に「比喩」って好きじゃなくて、「たとえ」でごまかさずまっすぐに伝えればいいじゃんって思うんだけれど、この一行はスパンと例えがはまっていると思うのですよ(ちなみにオノマトペが多い私の文章)
おそらく本当に切り取ったのではないし、絵でもないかもしれない、でも、たしかに思い出というものを切り取って共有しているよねという歌詞。
残念ながら自身の一行はまだみつけられていないけれど、みつけていけたらいいな。
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