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【考察】投手の心拍数とパフォーマンスの関係性について

私のページまで来ていただき、誠にありがとうございます。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
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各地のプロ野球キャンプでは実戦練習、試合と徐々にシーズンに向けて準備が進んでいますね。

社会人野球も同様に、1月から新人選手が合流して、新チームとして基礎練習から徐々に実戦練習に進んでいます。

社会人野球の開幕は3月9日から始まるスポニチ大会となります。日本の野球界では1番早い開幕?になるのではないでしょうか。

社会人野球に関わらず、シーズン序盤から結果を出さなければならない選手が多くいると思います。

そこで今回は『投手の心拍数とパフォーマンスの関係性について』考えていきたいと思います。
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心拍数とは

一定の時間内に心臓が拍動する回数のこと。通常は1分間の回数を指す。健康な成人の安静時の脈拍数は、個人差はありますが、1分間に約60~100回となっています。
人が発揮できる最大の心拍数(最大心拍数)は年齢を重ねるとともに低くなっていく傾向がありますが、同じ年齢の人であれば心拍数と運動の強度との関係はほぼ一定なので、運動の強度を計る目安として心拍数がよく用いられています。

厚生労働省e-ヘルスネット

投手の心拍数について

元ロッテで、現在JFE東日本の投手コーチをしている荻野忠寛さんが興味深い記事を書かれているので、ご紹介します。

人によって、緊張する場面というのは違うと思いますが、緊張した時の心臓がドキドキする感覚は感じたことがある人がいるのではないでしょうか?

それがマウンド上で起こることがあります。

荻野さんは、その数値を測ってみたところ、一番大事な大会での最大心拍数が170ぐらいとのこと。
人によって差はありますが、心拍数がプレーに影響する可能性があると考えています。

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心拍数が上がると、どうなるのか?

単純に自分の身体をコントロールすることが難しくなります。その一つとして、『指先が震える』という現象があります。

投手において、『指先が震える』ということは、『コントロールのズレに繋がる』ということも言えると思います。

そのため、『小手先でコントロールしている、腕だけで投げている』いわゆる手投げの選手はその影響が出やすいと考えています。
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心拍数への対処法

①心拍数を上げてピッチング練習
自チームでは最大心拍数150〜160をターゲットに心拍数を上げて、すぐに投球を開始してストライクを10球中6球入ればOK(力感は7割以上で球種は問わない)という条件で行いました。

最初は実験的に行なっていましたが、エース級の投手は心拍数を上げた状態でもコントロールがブレることはありませんでした。

また、心拍数を上げたほうが身体全身が動いてコントロールしやすいという選手もいたので、様々な影響がありそうです。心拍数を上げるのは走るのが1番簡単ですが、ブルペンではバービージャンプ、スプリットステップなど方法は色々あります。個人的には選手のウィークポイントがメニューに入ってると良いと思っています。

②準備方法の改善
試合で緊張してしまう選手は、ブルペンの段階で最大心拍数を先に上げておくと良いと思います。

荻野さんの記事にもありますが、レスリングやフィギアスケート、陸上選手も行っているようですね。

その準備方法は様々ですが、緊張で自身のパフォーマンスが発揮できていないことは、非常に『もったいない』です。

③投球フォームの改善
上記にも述べていますが、小手先のコントロールでは緊張する場面で力を発揮できないと考えています。

そのため、『身体全体を使った投球フォームを身につけておくこと』は、大事な試合でパフォーマンスを発揮することに繋がるというのが、私の持論です。
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最後に

野球に限らず、緊張する場面というのがあります。その原因がわかれば、対処法に繋がり、大事な場面で力を発揮することに繋がると思います。

まずは自分の身体をコントロールできるようになることが大事ですが、どんなに練習していても、心理的な要素で身体が思い通りに動かなくなることもあります。

私も緊張しやすい人間なので、今後も研究を続けていき、気付きがあれば発信していきたいと思います!


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