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[コラム] スマートハウスとスマートホームの違いって何?

日本の言葉には同じ意味で別の言い方をするものがいくつかありますよね。

例えば方言とか技術的な言葉と一般的な通称。
外来語と日本でのカタカナ呼びのようなことまで様々です。

そしてスマートホームにも様々な呼び方があります。
例えばホームオートメーション やホームコントロール。
これは一昔前の住宅制御の呼び方です。
オートメーションは自動化でコントロールは操作や制御という意味。
言葉それぞれの機能としては住宅設備を接続して制御が出来る状態になっているのをホームコントロールで、さらにボタン一つでもしくはセンサーからの信号で自動的に住宅設備が必要な状態に勝手に動いてくれるのがホームオートメーション というのが僕の認識です。

スマートホームという言葉が今は多く使われていますが、およそ9年前2011年から2012年にかけて出てきた言葉がありました。
それがスマートハウスです?

当時、国が(経済産業省)がスマートハウスと呼称して共通技術の基本仕様エコーネットライトを策定し各メーカーの枠を取り払いそれぞれの機器がメーカーが違っても通信しあえるようにしようとしました。
これはエコーネットという、あるメーカー数社が元になって作り2000年代から協議会も作って進めてきた技術を進化させたものだったのですが、参入して来た各メーカーも商品として中々市場に出さず、出てきてもメーカー同士の連携が結局出来ないなど問題があり住宅に導入されるのは少数でした。

結局、補助金もあり売電も出来る工事も簡単な太陽光発電のエネルギーの見える化が当時は多く拡がって、なんとなく
スマートハウス=太陽光発電もしくはエネルギーの見える化
になった感が否めないと思ってます。

そしてスマートホームですが、
これも2011年あたりに言われるようになった言葉で、スマートフォンが一般的になり始めたころからある、スマート◯◯のひとつで、先ほどのスマートハウスと同じタイミングで言われるようになりました。
ただ、この9年ほどで明確になってきたのはインターネットにつながって機能するいわゆるインターネットオブシングス、I O Tの機器としての位置付けが基本になっているように思います。スマホで使える照明や電気錠、赤外線学習プリセットリモコンなどです。
特に3年前発売が開始されたgoogleHomeや2年前のamazonAlexaの発売からTVCMでスマートホームと呼ばれるようになってから一般的になった感じです。

どちらかというと、ガジェット(目新しい道具や面白い小物と言った意味でスマホの関連機器)的な位置付けの商品で、設備ではなく後付けで月額料金でインターネット必須でサービスを展開するような印象です。

言い過ぎな感はありますが、決め付ける言っちゃうと
スマートホーム=ガジェット
です。

本来の家全体の住宅設備を全て接続して個別に部屋ごとに家全体で操作したり自動で動かすためのものとしては、物足らない感じです。

しかしガジェットをスマホで動かすだけでなく、最近ではIFFFTやAppleのショートカット、Homeアプリなど機器同士やクラウドサービスを連携させてオートメーション連携を実現できるようなって来ました。
なかなかマニアックで僕のようなガジェット好きや新しいとのにワクワクする人でないとなかなか出来ないのと長く住宅の機能として使っていくには複数のメーカーやサービスのアップデートや故障や保証メンテなど複雑で面倒になっていく状況でもありますね。

その他にもスマートホームの呼び方でクレストロンやKNXを使った本格的な住宅設備を網羅するシステムを提供しているところもあります。私もそのひとりです。

今回は、スマートハウスとスマートホームの言葉の意味についてこれまでの経緯と現状を元に考えてみました。

akihirou



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