見出し画像

『アサルトリリィ電撃新潟奪還戦』第9話

 アサルトリリィ~電撃新潟奪還戦第9話が公開されました。
 いよいよ最終回1回前(全10話)です。

■前回までのあらすじ(ネタバレ注意) 

 前回はファーヴニルの影響で新潟ばかりか、北国や百合ヶ丘女学院がある鎌倉まで異常現象が起きて、ネストが活性化するという異常事態が起き始めました。

 これに百合ヶ丘女学院のブリュンヒルデである出江史房は、これ以上の作戦遂行は困難として、アールヴヘイムの即時撤退を決断しますが、アールヴヘイムの主将である天葉はこの命令を拒否して、新潟に残る決断をします。

 これに新潟にいる仲間たちは賛同して、負傷して戦線離脱していた宮入風舞姫や今泉吏園が復帰します。

 そして、佐渡と中禅寺湖のアルトラ級ヒュージを討伐するという『竜殺し~ドラッヘトーター』の作戦が始まります。

 佐渡のファーヴニルをアールヴヘイムと柳都女学館の選抜隊が担当して、中禅寺湖を御台場女学校の2部隊が担当するということが発表されました。

 一方、榎本瑚桃と隅谷水晶の仲は修復されず、亜羅椰が声をかけても、瑚桃は突っぱねてしまいます。

 そして、作戦決行の朝、天葉は仲間たちに「真の勇者であれ」と鼓舞して全員は沸き立ちます。

■今回の見所(以下ネタバレ注意)

 今回の見所は……。

①佐渡上陸作戦
②瑚桃と水晶の和解
③天津麻嶺様のZ
④ファーヴニルとの対決
⑤新CHARMのお披露目

 以上となります。

①佐渡上陸作戦

 アールヴヘイムのガンシップ『ナグルファル』による強襲作戦です。
 実はどうやって突入するかは結構悩んでいたわけです。

 普通に海から行ったら当然佐渡から飛行型ヒュージに襲われる、と思いました。SF映画によくあるシチュエーションみたいに軍用ヘリに怪物が取り憑いて墜落させられて全滅みたいな。

 それでは、超高高度からのヘイロージャンプをガンシップでやろうと思いました。ガンシップの設定を観ると、ガンシップは通常の飛行機ではなく、マギを利用して垂直飛行も可能ということがわかったので、アクロバティックな飛行も可能だろうということで、急降下いたしました。

 さらに、着陸するかどうかも迷ったわけですが、リリィなら『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』冒頭のキャプテンアメリカみたいにパラシュートなしで降下作戦できるだろうということで、飛び降りてもらいました。

 ちなみに、フルブル17.5話で石川葵ちゃんが同じくガンシップから降下していますが、これは全くの偶然です。
 でも、やっぱり格好良く登場する方がいいですよね。

 こういうSF映画でのんびり着陸すると、敵に襲われるイメージが強いんですよね。映画『トゥモローウォー』や『ターミネーター ニューフェイト』みたいにヒュージが大量に押しかけてきてガンシップが爆破されてしまいます。
 なので、ナグルファルは安全空域まで離脱しています。


②瑚桃と水晶

 最終的には仲直りする展開となりました。

 実はここの展開は当初のプロットから展開が変わっています。
 元々の展開は皆さんのご想像にお任せいたしますが、自分は今回の展開がうまくバランスが取れててよいかなと思います。

 4話で提示された伏線をやっと半年ぶりに回収することができました。今までの創作で半年後に伏線を回収したのは初めてです。

 でも、長期連載で「一巻のあのセリフの伏線が最終刊で回収されるなんて!」みたいなことをやってみたいですね(笑)。

③天津麻嶺様のZ

 これはもちろん先日の舞台を見て取り入れたところです。

画像2

 柳都女学館九大レギオン隊長による選抜隊というのは決まっていたんですけど、天津麻嶺様は夕七様のLGヒミングレーヴァ所属であり、参謀なのでレギオンの隊長ではないため、どうしたものかと思いましたが、尾花沢先生に確認したら、「アーセナルとして同行している」とのことでしたので登場させています。

 Zは便利ですね。

 水晶が瑚桃をかばった後に、水晶が動けなくなるためには足を怪我させなければいけなかったんですけど、その後にファーヴニルと戦わなければいけないので、怪我を治す必要があったわけです。

 そうしないと、ファーヴニルのビームを避けられないですからね。

 麻嶺様がいてよかった……って感じです(笑)

④ファーヴニルとの対決

 そして、いよいよやってきましたファーヴニルとの対決。

 ファーヴニルの設定につきましては、もちろん尾花沢先生が決めてありますが、演出の面でいろいろと調整をしました。

 あまり話すと、最終回のネタバレになるので控えますが、こういうのは小説だからこそ可能な話ではあるかなとも思います。

 天葉様がいかにして生ける伝説になったのかを楽しみにしていただければと思います。

●余談 巨大怪獣と戦う話

 自分がまだ二十歳前後ぐらいの時にこういう巨大な敵と少年が戦うみたいな話を書いたことがありますが、ラノベの新人賞に応募しても当然一次選考すら通過できませんでした。

 アサルトリリィは世界観や設定がしっかりしていて、あとはアニメでも巨大な敵と戦う様子を描いているからファンの人もイメージしやすくて受け入れやすいんですよね。

 やっぱり世界観や設定の大事さ、そして今回アルトラ級ヒュージと戦うまでの積み重ねとしてのアニメや舞台でスモール級との対決から徐々にスケールアップしたからこそ、今アルトラ級ヒュージという巨大な敵と戦えるわけです。

 今ならまだなろう系みたいな異世界ファンタジーでも、巨大な敵と戦う話は可能だったと思いますけど、それでも、当時の自分では実力が全く追いついていなかったから無理かもしれませんね。

 当時はやりたいことが先走って、いろいろと知識や技術や必要なものが全然そろっていなかったんですよね。
 いやー、自分の中の黒歴史ではあります。
 その話題についてはまたいずれ話したいと思います。

 そういった意味では今回リベンジできてよかったです。

 今回の新潟奪還戦では本当にやりたかったことをいろいろとやらせてもらえてよかったなと感謝しています。

⑤新CHARMのお披露目

 今回は辰姫さんのキャリバーンと弥宙さんのコルブラントが公開されました。両方とも青いCHARMで格好いいですね。

 ぜひどんなCHARMなのか、どう可変するかについては、2週間後の解説編を楽しみにしててください。

●いよいよ次回最終回

 次回はいよいよ新潟奪還戦が完結します。
 CHARMの力が半減してしまった天葉たちは、いかにしてファーヴニルを倒すのか、ぜひ最後までご覧のほどよろしくお願いします。
 2代アールヴヘイムが伝説となる瞬間をお楽しみしててください。

 まずは全10回ご覧いただきましてありがとうございました。
 秋月大河の次回作にご期待ください。
(アサルトリリィかはわかりません)

■宣伝1 アサルトリリィマガジン2発売

 今週17日にアサルトリリィマガジンVol.2が新宿マルイメンのポップアップショップやアゾンさん各店舗、アゾンさんの通販にて発売される予定です。
 今回は御台場女学校のLGヘオロットセインツが特集され、新潟奪還戦完全版2話も収録されます。WEB連載版には登場しなかったあのリリィたちが登場しますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

ALM2_表紙告知用

■宣伝2 舞台『御台場女学校編2』開幕

 17日は舞台「アサルトリリィ・御台場女学校編」が開幕いたします。
 こちらは一柳隊の舞台の直後のストーリーということで、ぜひ一柳隊の舞台を見た皆さんも観劇してほしいです。
 私は舞台にはノータッチでストーリーも知らされておりませんので、どんな舞台になるか楽しみにしております。
 舞台の内容によってはまた新潟奪還戦の内容も調整するかもしれません。

画像3

■宣伝3

 これまで70タイトル以上のゲーム・ラノベ・シチュエーションドラマ・YouTube動画などの制作に関わって参りました。
 ハイクオリティなシナリオが必要でしたら、ぜひご連絡ください。
 ワクワクドキドキするドラマチックなシナリオをお届けいたします。
 専門学校や大学のシナリオ講師~個人シナリオ講座のお仕事も募集しております!!
 現在はマンガ原作やラノベ、アニメ脚本も募集しております。
 ご興味のある方はぜひご連絡ください!!

 お仕事のご依頼に関しては、TwitterのDMにいただくか、もしくは連絡先はakidukitaiga07★gmail.com(※★は@に変換して下さい)からお願いいたします。


よろしければサポートをお願いします。 サポート費は書籍代や資料代に使わせていただいて、より有意義な内容の記事やシナリオを書けるように努めてまいります。