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動画『【アサルトリリィ・御台場女学校編】振り返り配信‼️』の感想

 昨日、『アサルトリリィ~御台場女学校編』の演出を務められた佐野瑞樹さんが御台場女学校での演出についてYouTubeで語っていたので拝見いたしました。

 アサルトリリィの御台場女学校編を見たファンだけではなく、舞台の演出論や強いチームづくりについてもお話しになってとても勉強になりました。

 実際に御台場女学校編を見た方やアサルトリリィファンの方でなくても、ビジネスマンとしてお話を聞いても面白いと思いますので、ぜひ興味がある方はご覧いただきたいと思います。

①やる気をいかに向上させるか→自己決定感を増やす

 今回強いチーム作りということで、「能力の高い人を集める」よりも「やる気を引き出す」ことを重視されたそうです。

 そのため、演者さんには各キャラクターのイメージだけ簡単に決めて、キャラクターづくりは演者さんそれぞれに考えさせ、スタッフや演者さんのアイデアをどんどん舞台に取り入れていったそうです。

 演者さんもスタッフも自分で考えて積極的に提案することで、舞台はどんどん進化して公演中も進化したそうですし、スタッフも制作が大変な映像をわざわざ自主的につくってくるなどみんなが一丸となって舞台成功のために動いていったそうです。

②あれこれ指示すると、やらされている感が強くなってやる気がなくなる

 そんな佐野さんもかつては自分の思い通りにするために、細かく指示をして演出された時期もあったそうです。

 ただ、そのせいで、演者やスタッフのやる気がなくなってしまって、どんどん悪くなってしまうという苦い経験があったそうです。

 なので、今回は大枠の演出プランは決めて、細部については演者・スタッフにおのおの決めさせるという方針にすることにしたそうです。

 実際にその方針のおかげか、御台場女学校編は今までのアサルトリリィの舞台とはまた違った新しい世界が開けた気がします。

③スタッフや演者に任せつつも、責任はきっちりと取る覚悟を決める

 ここら辺は格好いいなと思いましたが、スタッフや演者に任せつつも、演出家としてきっちりと舞台の責任を取る覚悟はあったそうです。

 しかも、初の2.5次元の舞台の演出だし、今まで自分の得意分野ではないエンタメ色の強い舞台で!!

 弱い人間なら大きなお金や大勢のスタッフと演者が動いている作品ですから失敗するのが怖くなって、自分のイメージどおりに縛ろうとしてしまいがちですが、演者さんやスタッフを信頼しながらも失敗の責任はしっかり取る覚悟というのはなかなかできるものではありません。

④芯はしっかりと持つ

 そうやって演者やスタッフに任せながらも、単に放任主義というわけではなくて、こだわるところはきっちりとこだわってもいます。

 脚本のト書きとは違う演出に変更したり、他の人に何を言われてもこだわるところは変えなかったり、こだわりポイントは細かく指示したりなど。

 やっぱりこうしたところはキャリアと経験がなければなかなかできることではありません。

 これまで培ってきた経験と知識があればこそできるのであって、なかなか経験が浅い自分のような人間がいきなりスタッフに任せるというのは怖い経験でもあります。

 やっぱり場数を増やすことが必要だと思います。

⑤特にアサルトリリィのポイントについて共感

 今回、佐野瑞樹さんはアサルトリリィについてはそれほど詳しくない段階で演出を任されたそうです。

 でも、アサルトリリィで一番大事な部分は押さえていたと思います。

 アサルトリリィはバトルする女の子・格好いいCHARM・詳細な世界観設定・レアスキル・神話をモチーフとしたネーミングも大きな魅力ではありますが、実は一番大事なのは「キャラクター同士の関係性や生き様、背後に背負っているもの」なんですよね。

 だから、今回のレアスキルや世界観設定については、かなり説明を省いたと佐野さんもおっしゃっています。

 自分も新潟奪還戦では、そこを重視しています。

 新潟奪還戦や御台場女学校編だけではなくて、アニメやこれまでの舞台、ラスバレもそこを一番大事にしているわけです。

 世界観やレアスキルについては、あとでアサルトリリィwikiなどで自分で知ることができます。けれども、アサルトリリィとして一番見せたいのは、キャラクターの関係性や魅力です。

 御台場女学校編なら初と純の姉妹の関係、治と紫と咲魅の関係、ロネスネスやセインツの関係が一番重要で、世界観の説明などを詳細にしていると、逆に観客の意識がそっちに向いて大事な部分が見えなくなってしまう危険があります。

 だから、あえてそれ以外の余計な情報は捨てて、必要最低限の情報だけ観客に見せるのです。

 これもまたとてももったいない作業です。

 アサルトリリィの面白い要素をどんどん持っていきたいに決まっているじゃないですか。

 アニメでも個別回をする方法もあったのに、夢結と梨璃の関係性を重視した方針にしました。これもまたかなり思い切った方針ですが、そのおかげでより物語の筋がわかりやすくなったと思います。

 やっぱりあらためて今回の動画を見て、自分は間違っていなかったなと思います。

 ぜひ今回の動画を見て学んだことを糧に、アサルトリリィ新潟奪還戦や自分の作品に活かしていきたいと思います。

 これまでルド女や一柳隊を演出をされていた林修司さんはどういう風に演出をしてきたのか、それもまたぜひ今後聞く機会があればと思っております。

 本当に素晴らしい舞台でしたし、今配信もされておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

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 最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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