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アインツベルン城管理人 望月陽光と申します

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望月はアタマ狂ったんか? #限界シェアハウス文学

7月4日深夜、ひとりの男からメッセージが届いた。 彼の名はケン氏という。大手工業メーカー「百獣魔団」傘下の子会社でスマホゲームのプロジェクトマネージャーをしている優秀なおじさんだ。察しの良い読者はもうお気づきだろう、ホームレスVTuberことHちゃんのグループ会社に所属している獣人(シカ)族の魔法剣士である。Hちゃんの紹介で知り合ってからは定期的に深夜にラーメンを食べに行ったり、温泉旅行に出かける間柄だ。 朗らかで話が分かる優秀な男ケン氏だが、その日のDMから感じる様子は少し

    • ホームレスVTuberがやってきた!→警察沙汰に… #限界シェアハウス文学

      2024年3月中旬。ひとりのVTuberがアインツベルン城にやってきた。 焦点の合わない死んだ魚の眼。黒いキャップにややゆるいタッチで描かれた美少女キャラのパーカーを着た彼は、なぜか携帯式冷蔵庫ひとつ背負って立っていた。その姿はどこか捨て猫っぽさがあった。 ※Hちゃんの活動の性質上、容姿についてはぼかす配慮を行っています。また掲載画像の本人部分を二次元美少女に置き換えています※ 「しばらくの間アインツベルン城に住ませてください。家がなくなって帰る場所が無くなったので、たすけ

      • 第2話「恋愛騒動(前編)」 #限界シェアハウス文学

        「人間は2種類存在する。それはなにか?」 問われれば、恋愛がテーマの作品ならば"男"と"女"と返すだろう。 しかし、アインツベルン城ではそうはいかない。このシェアハウスにいる人種は"恋愛したいおじさん"と"恋愛を絶対に許さないおじさん"である。 当たり前だが人間はそれぞれ考え方も価値観も違う。好きにすればいいと考えるのが普通である。もちろん害が発生しているのであれば話は別だよ? それでも人は争ってしまう。なぜならアインツベルン城の住民は自分の欲望に正直であり、かつ周囲のこと

        • 第1話「アインツベルン城」 #限界シェアハウス文学

          「アインツベルン城」という名のシェアハウスがある。 「病んだ街」として名高い東京都の某所だ。社会不適合者がうごめく蠱毒や、そして人が見たがらぬ魔のサブカルを随所に内包している。 今回は創立5周年を迎えた節目として、このシェアハウスが如何にして始まり、そして崩壊していったかを語っていく。 こんな場所、なんでつくったの?シェアハウスの管理人は望月陽光という人物だ。VTuberに詳しい人ならば「ライヴラリの社長」と呼べば通じるかもしれない。 VTuber事務所を経営する彼が201

        望月はアタマ狂ったんか? #限界シェアハウス文学