【昔話⑨】就職活動に難航する

時は2011年12月。
2013年卒の就職活動が始まりました。
私はアニメ業界の中でビジネス面に携わりたいと思い、アニメビジネスに携わるパッケージメーカーや出版社、映画会社などを志望していました。

2012年に入り本格的な採用活動が進む中、私はどんどんと書類選考や面接で落ちていき、ついに志望先すべてに落ちてしまいました。
正直なところこれほど就職活動に難航するとは思っておらず、友人がどんどん内定を得て就職活動を終えているのを見て焦りが生まれました。
そんな心理状況で私は制作進行としてアニメの現場に行くべきなのではないかと思い込むようになりました。

情報収集のため私はCOROMOのOBでアニメ業界の制作進行として働く方に就職相談をしました。
制作進行の方からのアドバイスは「秋吉さんは本当に制作進行の仕事をしたいのかもう一度考えたほうがいい」というものでした。

その後冷静に考えてみたところ私は「アニメクリエイターのことが好きだけれども、アニメを作りたいかというとそうでもないこと」「制作進行の立場でアニメクリエイターに負担になるお願いしなければならないが自分にはできないこと」を再認識しました。
そこで私は「アニメには仕事として関わるのではなく、違った関わり方をしよう」ということで、アニメ業界以外の企業を志望することにしました。

結果として他業界で内定を頂くことができました。

就職支援を行っていた立場としてはとても情けない結果でしたが、それだけ「自分の本当の気持ちを理解することは難しいこと」「実際の就職活動は大きなストレスやプレッシャーがかかるもの」だと実感しました。

COROMOについては自分が社会人になるということで、後輩に代表を譲り顧問的な立場で運営に関わっていくことにしました。
しかしながら、社会人になってしばらくしたころに私がCOROMOにいることで学生が自由に活動できていないことを感じるようになりました。
私はCOROMOの活動から距離を置き、自主制作アニメを作るための準備を進めていきます。

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