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真実と正義の日

明日3月24日はアルゼンチンは「Día Nacional de la Memoria por la Verdad y la Justicia 真実と正義の日」で休みです。

1976年のこの日に軍事クーデターが起き、そこから七年間のGuerra sucia 汚い戦争と呼ばれる国家テロが始まった日なので、祝日ではなく祈念日です。

軍事政権下では、社会主義、共産主義の排除、左派的思想の弾圧を目的とした政策により、多くの人が拉致され、拷問・殺害されました。

反体制の妊婦は誘拐され、出産すると殺され、赤ちゃんは軍の幹部や親戚に引き取られました。現在でも身元の確認が続いています。

エリート学校の生徒たちも反体制の種とみなされ、強制連行され帰ってきていません。

死者、行方不明者は3万人を超えると言われています。

Plaza de mayo五月広場で白いスカーフをかぶった女性が無言でピラミッドの周りを回り、抗議する光景は知っている人もいると思いますが、子どもや孫を失った母、祖母たちの悲しみの訴えはずっと続いています。

ブエノスアイレスの街を歩くと、道路に「この場所で何年何月何日に〇〇が誘拐された」と書かれている箇所がいくつもありどきっとします。

少し上の世代の人と話すと、友達の家族がある日突然いなくなったとか、道を歩いていたら車が突然爆発したという思い出が必ずあるので、こんなに自由でのびのびした国に最近まで恐怖の日々があったのかと驚くと同時に、この自由を大切にしなくてはいけない、絶対に軍事政権は許さないという強い気持ちがあってこそ、人々がVidaを謳歌しているのだと感じます。

24日は白いハンカチに「Nunca Más (never again)」と書きベランダに掲げるそうです。

国内のサッカーの試合も行わず、サッカーワールドカップ予選の試合も24日にはあたらないよう、FIFAやAFAに要請してあるとのことです。

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