沖縄平和祈念資料館と首里城

悲しい気持ちは楽しいことより整理するのに時間がかかるので、ふと振り返ってしまいます。
沖縄の平和祈念資料館へ行った日。

一見戦争の資料館とは思えない、明るい色の煉瓦が連なる建物です。

琉球の歴史、琉球王国を中心にした地図、日本を含むアジア諸国との関係、そして第一次世界大戦と太平洋戦争、10・10空襲、地上戦。

たくさんの写真や人形もあったけど、広い部屋に並んだ机に置かれた部落ごとの証言集。写真や映像よりも生々しく脳裏に焼き付きました。

その後で首里城へ向かいました。

門の先に崩れた明るい煉瓦が見えたときにはショッキングな景色に悲鳴が出ました。

建物は琉球時代のものではなく世界遺産には含まれないけれど、戦争で焼かれやっと再建されたものがまた焼けてしまった悲しみや喪失感はいかばかりか。

写真もあまり撮る気にならず、４人ともあまりしゃべらず、レンタカー屋から強い風に吹かれて宿へ戻りました。