「天災で家を失った人」が「紛争避難民」より多い

最近アフガニスタンの問題で思いだしたのですが、以前の記事で『国内避難民監視センター』の報告によると、2019年1月から半年間で、武力衝突により難民となった人が380万人、一方、天災で家を失った人は全世界で700万人近くもいるという事。そのうち400万人以上がサイクロンによるものです。

洪水被害も多く、アマゾン川やラプラタ川流域で39万人ほどが避難を余儀なくされたほか、イランでは国土の9割近く、2000以上の町が被害を受け、50万人以上が家を失いました」

自然災害が家を奪う数が紛争での難民よりも倍近く多いとは自然の力を改めて思い知らされました。

この数字は全世界での話ですが、近年の日本においても自然災害の被害は想定を超えてくることが普通になってきてます。

地震、台風だけでなく線状降水帯による豪雨災害など、以前には想定していなかった被害を受けることが多くなっています。

実際、1時間降水量50mmを上回る大雨の発生件数が、この30年間で1.4倍に増加しているといわれています。

先日の熱海や九州での豪雨災害も多くの被害をだし避難生活を余儀なくされている方がおおくいます。

そのたびにテレビに映る避難所の光景を何度も目にしてきましたが、いまだに体育館や公民館で雑魚寝という避難所が多いです。これは特に小さい子供がいる家族には肉体的にも精神的にも負担が大きすぎます。

コロナ禍における避難所の問題は、密閉・密集・密着を避けるために、通常の災害発生時よりも、できる限り多くの避難所の開設を図る必要があります。

全国に点在する戸建て空き家の内、震度6強~7でも倒壊しないという、新耐震基準を満たす1981年以降の家が約100万戸あるといわれています。

これは家族単位で避難することを考えると100万世帯の受け皿になり得るという事です。

空き家=負動産というだけでなく、こういうクッション的な場所として空き家がいい状態で維持できるように、これからも空き家問題に取り組んでいきたいと思います。

空き家の可能性に挑戦!!






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