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研修会「不動産業界から見た既存住宅の実情」レポート

こんにちは。空き家買取専科 広報の三輪です。
今回は、静岡県建築士会中部ブロック静岡地区が主催した研修会「不動産業界から見た既存住宅の実情」にて、当社の販売コンシェルジュである犬塚さんが登壇した様子を報告したいと思います。
この研修会では、既存住宅のストック活用をテーマに、不動産業界と建築業界の専門家が知見を共有し、業務提携の可能性を探る貴重な機会となりました。


【登壇者】犬塚さんについて

犬塚恵衣さんは、株式会社Sweets Investment 空き家買取専科の販売コンシェルジュとして日々、空き家買取専科の販売物件に関わる部分を担っています。
販売資料の作成、不動産業者の皆さまからの問い合わせ対応、契約・決済に関わる書類の作成の他にも、販売物件の素敵な写真は犬塚さんが撮影しています。また、空き家買取専科インスタグラムの動画の撮影のカメラマンも担当しています。

プライベートでは、2人のお子さんの子育てや、プロ顔負けな腕前の素敵な写真を撮ることをライフワークにしています。ぜひ、写真撮影のご依頼をしてみてはいかがでしょう。

▼ReDesign Homeの記事にて以前にも登場

研修会「不動産業界から見た既存住宅の実情」

さてさて、話は戻りまして、静岡県建築士会中部ブロック静岡地区が主催した研修会「不動産業界から見た既存住宅の実情」。
この研修会では、既存住宅のストック活用をテーマに、不動産業界と建築業界の専門家が知見を共有する場となりました。普段、空き家買取専科の物件づくりを依頼しているパートナー業者の建築士の方々とは一緒にお仕事をしていますが、初めてお会いする建築士の方々に向けた、不動産業者から見た視点で話をする機会はこれまでなかったため、とても良い機会となったと思います。

犬塚さんによる講演

犬塚さんの講演は、地域に眠る使われなくなった不動産の買取と再販売を行う「空き家買取専科」の取り組みを紹介することから始まりました。参加した建築士の方に特に印象的に捉えていただいたのは、築47年の空き家をリノベーションし、新しい生活の舞台として生まれ変わらせた事例でした。

この物件は、お父様が亡くなり相続されるも7年間空き家になっておりました。しかも、解体するにも450万円かかり、更地にしても土地としての需要が見込みにくいため、売主様は途方に暮れていらっしゃいました。そこで、当社がこの物件を買取り、パートナー企業の建築士さんに、耐震補強やリノベーション工事を経て販売しました。その結果、どうしていいか困っていた空き家が、素敵に蘇り、定年退職後のご夫婦が購入され、ゆったりとした暮らしをしてくださっています。
売主様の子供のころからの大切な思い出が詰まった家を、未来につなげることができた事例です。

このように、そのままでは市場に流通しにくい物件も、しっかりと再生していくことで、空き家問題への積極的な取り組みの重要性を参加者に深く印象づけることができたと感じました。これらの事例は、既存住宅のポテンシャルを最大限に引き出し、新たな価値を創造することの可能性を示しています。
また、この講演では、ただの事業紹介に留まらず、空き家の現状と中古戸建流通の実情にも触れ、耐震補強や既存住宅瑕疵保険の活用など、安全性と信頼性を確保するための取り組みも紹介されました。中古住宅市場の活性化に向けた具体的なステップが提示され、建築士との業務提携の必要性を強調しました。

さらに、「年々増加する空き家を減らし、中古住宅として市場に流通させるためには、建築士の協力が必要不可欠」というメッセージは、不動産業界と建築業界の架け橋となる可能性を秘めていました。

各専門家による講演

犬塚さんの講演の後にも、それぞれの専門分野から貴重な知見が提供されました。
たとえば、「リ・バース60」というテーマで講演した住宅金融支援機構横浜センターの調査役、坂本浩文氏は、金融支援機構の商品説明を通じて、中古住宅市場の活性化に資する金融面でのサポートを紹介しました。

また、静岡県建築住宅まちづくりセンターの業務部瑕疵保険課主査、杉山一人氏は「既存住宅瑕疵保険」について詳細に説明し、中古住宅取引の安全性と信頼性を高めるための保険の役割を強調しました。

これらの講演を通じて、不動産業界と建築業界が協力し合い、既存住宅の有効活用を推進するための具体的な方策が提案されました。犬塚さんをはじめとする登壇者の熱意と専門知識が組み合わさり、参加者に新たな視点と解決策を提供することができました。

研修を通じて

研修会を通じて感じたのは、単に専門知識を共有するだけでなく、参加者同士の交流を通じて新たな連携やアイデアが生まれる可能性があることです。講演後の交流会では、意見交換の活発な場となり、参加者が自らの経験や知見を共有し合うことで、さらに深い理解と共感を得ることができました。

この研修会は、既存住宅の有効活用に向けた一歩を踏み出すための貴重な機会であり、不動産業界と建築業界が協力して地域社会の課題に取り組むことの重要性を改めて認識させてくれました。犬塚さんや他の登壇者たちの熱意あふれる講演は、既存住宅のポテンシャルを最大限に引き出し、再生していく過程で、互いの専門知識を生かし合うことの重要性を再確認できたのではないでしょうか。参加者にとって大きな刺激となり、空き家問題の解決に向けた新たな展望を開く一助となったことでしょう。

総じて、この研修会は、空き家問題に対する深い洞察と解決に向けた具体的な提案が提供された有意義なイベントでした。参加者は新たな知識を得るだけでなく、異なる専門分野の専門家とのつながりを深め、地域社会の課題解決に向けた新たな一歩を踏み出す機会を得ました。これからも、このような研修会が多く開催され、様々な分野のプロフェッショナルが集い、知見を共有し合うことで、地域社会の課題解決に向けた具体的なステップが講じられることを期待しています。

今後も、空き家買取専科の挑戦は続きます。同じ志をもつ業者同士のつながりと、一歩一歩の取り組みが、地域の活性化に向けた大きな希望へと繋がっていくように取り組んでいきたいと思っております。

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