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ベビーベッドが教えてくれたこと

もう3月に入りました。私の妻も妊娠後期でそろそろという段階です。初めてのことでもちろん不安はありますが、楽しみでいっぱいです。

出産を間近に控えている我々夫婦の最近の休日は、ベビー用品を揃えることです。その中でマーケティング的に非常に興味深い事例がございましたので紹介させていただきます。

我々夫婦はベビーベッドをレンタルしようかと考えていました。おそらくお子さんがいらっしゃる方々の中でも、そのようにされた方多いのではないのでしょうか。

金額を見てみると、購入で13000円程度、半年レンタルで9000円程度です。4000円の差に加え、2人目をまだ計画していない我々は「どうせ邪魔になる」という不必要なものは所有したくない現代的な思考によりレンタルで即決でした。そして各レンタルサイトを見比べ、サービスの良否を比較する作業に移りました。

その時妻がふと言ったのが、「メルカリで買うのはどうだろう?使い終わった時売ればいいし、2人目もし作るのであればそれまで持っておくこともできる」ということです。
聞いた時は、「え?」と思いましたが、すぐに理解できました。「これは名案だ。」と。

この事例は、マーケティング的に3つの要素が含まれています。

1. 所有をしないという付加価値は金額差を圧縮できる。
2. 短期的な売り買いはレンタルと一緒。
3. 流行り物ではないものは安定した市場がある。

1つ目は簡単です。我々は金額差だけでなく、捨てる手間が省けるという付加価値に魅力を感じました。おそらく金額差が4000円の半分でもおそらく購入ではなくレンタルを選んだと思います。面倒だとか負の意識は多少の金額差を縮める力はみなさんも体験あると思います。(こういう性格だからお金が貯まらないのですが…)

2つ目は、メルカリという個人が簡単にモノを売買できる市場が形成された恩恵と言えます。Twitter、YouTubeもそうですが、従来企業からの一方通行であったメディア、報道、流通がスマホの登場をきっかけに各個人にうつったことは、新たな市場を生み出しています。これはブロックチェーン技術とともに、電力業界などにも更なる広がりを見せると考えられます。
よって、メルカリは我々夫婦に2つの恩恵をもたらせてくれました。

①より安価な費用(売り買いの差額)、②所有期間を自由に設定できるため、2人目も考えやすい。①を達成するためには3つ目の内容も関わってきます。

3つ目は、子育てのような人間のライフサイクルに関係する市場は常に安定して存在するということです。これはキングコング西野さんの絵本と同じように、流行り廃りのない市場はどんな時代でも受け入れられます。今我々のようにベビーベッドを欲してる人もいれば、我々が2年後にベビーベッドを不要となった時も必ず必要な人はいます。こういう市場は何があるのだろうと整理することも非常に勉強になると思います。

おそらくこの流れは、シェアリングが一般化し、中古品というものに対する抵抗がなくなったことも大きく関係しているのでしょうね。

私なりに妻にハッとさせられ、勉強となった事例でございました。

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