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『苦楽外』宮澤ひしを、を読む

寝過ごして辿りついたバスの終点は、
ひとりの少年と、
打ち上げられる海の生き物があるばかりの海辺でした。

どうしても帰られない主人公は、
その海辺で過ごすうちに
過去のある一日に、強烈に焦点が当たることをどうすることもできない。
その日の現実が彼を呑み込んだ日、
彼が取らされ、そしておそらく心の奥底にあった選択として選んだ道。

こんなふわっと着地してしまった結末が、
なかなか頭から離れないお話でした。


よければ、ことらもどうぞ。


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