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「ことば」の解説のような


言葉に執着を感じなければ、
きっと私はもっと諦めはやく、
何でも投げ出し、
ひとつも頑張れない人間に成っていたと思います。

今だってとてもじゃないけれどマシな人間だとは言えないけれど、
「言葉」に興味を持たなければ、
確実にもっとどうしようもない人間でした。


【言葉を置いたことはないのかもしれない
 親の代わりにしゃぶり
 友のように腕を絡め
 恋そのものよりも 大切にした
 心を開き
 すべてに触ってくれとねだった
 いつでも その肩を揺らす
 額をこすりつけ
 甘えもし 怒りを突き かなしみに共に沈んでくれと
 言い切ってきた
 私以外の
 すべての私を合わせているもの
 そこに名があれば
 言葉と
 私はひとつになれないジレンマさえ
 躊躇わず手を伸ばす】


この詩は136冊目の最初の詩です。

言葉へのラブレターのような詩です。



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