「おおきな音」の解説のような
私は自分の心音がふつうにきこえる人間です。
私のまわりにそういうひとがいないので、
どういった割合でそういう人がいるのか分からないのですが、
歩いていても、じっとしていても、こうして打っていても、
心音というか、臓器の動きが伝わります。
その音は、水に沈んだ時とは違い、
また、たにんの背中や胸で聞く音とも少し違います。
音というものは波を広げていくことだ、
ということが、
体の水分を揺らすことで伝わっていく。
本当は風に、草に、樹々には聞こえているのじゃないかと思っています。
見えない音は広がって、どこまでもいく。
そうだと私たちは小さくてもひとつの存在なのだな、と感じます。
と、いう詩です。
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