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ちょっと遠くの本屋さんに行ってきました

インスタで『納屋文庫』さんを知ってから、
姫路という近さもあって(といっても私だけではいけないのですが、、、)
一度行ってみたい、と思い続けていました。

納屋を改装して古本、新刊、ZINEなどを置いている本屋さんで、
土日だけ営業しています。
それもお店のなかも何だか素敵。
是非行ってみたい、、、(二回目)

今までは土日が休みということが少なくて、
そういうお店は行ける気がしていませんでした。
でも今の職場は土日でもちょくちょく休みにしてくれるので、
「あれ、もしかして行かれるのでは、、、」
と思い、思い立ったらもう母に声を掛けていました。
「明日行こう!」
すぐにラインに場所を送り付け、約束を取り付けたのでした。
(その後母とブックトークへ出掛けたのでした)

さて、今日です。
珍しく場所の検索をしていた母と、
道案内のできない私とで近い場所まではするすると進んだのですが、
なかなか着かず、、、
Twitterにあった「分かりにくい場所にあります」という説明文?と、
外観の写真と、メゾネットひめじを頼りに、
ついに辿りついたのでした。
本当に、分かりにくい場所だよ!と言ってくれていなかったら見つけられなかったかもしれません笑

今日は残念ながら店主さんがお留守でした。

そんな残念な気持ちを吹き飛ばすくらい、置かれている本はすごく楽しい品揃えでした。
お金があったらあっただけ買ってしまいそうな。
近所の本屋さんには置かれていない本もたくさんあって、
静かに選んでいましたが、内心めちゃくちゃテンションが上がっていました。マスクしていたのでにやにやはこっそりと垂れ流していました。

最近行き始めた「文芸会」で短歌もやるというのを知ったので、
ちょっと勉強したいなと歌集も買ってみました。
こういう短歌とっても好きです。
(「起こさないでください」中西森奈)
この歌集の背表紙が独特で素敵なのですが、
丁寧に開かないと「バリっ」と行きそうで怖いです。
めっちゃ大切に読もうと思います。

僕のマリさんは、「常識のない喫茶店」で知って、
つい手が伸びました。
素敵な本です。
シンプルで、そっと手に収まってくれる本です。

魚の頭の女の子がインパクトありすぎて、好き!となった小冊子くらいの本「ヒット・エンド・パレード」と、アンソロジーのような一冊で晴天が眩しい「エンドロール」。
まさかのクリップで止められている(絶対これが外れないようにしなくては、、、)「透明人間さよなら」。
この冒頭がすごく面白くて、このまま読み進めたいと思いました。
形も含めて意味があるのかは、読み終えたらわかるのかも。
「詳しい予感」は「哀しい予感」へのオマージュなのかな、と気になって手に取りました。
裏表紙のあらすじがすごく読みたい欲を刺激してくれます。
この作者さんの本を集めたくなりそう。


重たくなった鞄をしっかり抱えての帰り道。
母が近所の絵本を主に置いている本屋さんに寄りたいと言い出し、
お付き合いすることに。
そしてそこでもいい本に出会いました。
長田弘さんの「誰も気づかなかった」です。
それを手に取った私に、店主さんが
「それは本当にいい本ですよ。
私も大好きで、その本が売れるとすぐに仕入れるようにしています。
その本がその棚に在ってくれると思うと、
気持ちが落ち着きます」
と話してくれて、深く頷きました。
そういう本ってありますよね。
レジをしてもらいながら、
「もうさみしい」
とつぶやかれていていました。
どうぞ、すぐ仕入れてあげてくださいませ。

この詩+散文、本当によくて、
帰ってきてからすぐに読んでしまいました。

正しいことについて

「たとえ誤りにみちていても、
 世界は正解でできているのでなく、
 競争でできているのでもなく、
 こころを持ちこたえさせてゆくものは、
 むしろ、躊躇や逡巡のなかにあるのではないか。

 何だって正しければ正しいのではない。」

胸に繰り返し沁み込ませていきたい言葉だと思います。


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