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まぶた (詩)


まぶたの上を 撫でていく
水の感触は
あなたが
水辺のそばにしゃがみこみ
その手で漕いだ
揺れだった

あっさりとつめたい
やわらかくはなれていく
もう二度と同じ触れ合い
おこりはしないだろう
あなたがあやした
わたしは
暗がりからそっと開く

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