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同じ朝 (詩)

白い馬が走る
あの子の願った晴れた朝
いい夢を見て
たくさんのどうしてをつめなおして
また歩いてみせて
あつまった露が靴の先に染みる
道路の静けさが
漱がれるように
日が差して
あのね
待っていたあの子の朝が
のびてくる
白い淡い雲を染めた
紅をすこしあの子のまぶたに重ねて
同じ鼓動がふるえ始める

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