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おもしろい人見知り

うちの次男は、おもしろい人見知りの仕方をする。

正直、彼が人見知りだと知ったのは、長男が小学校に上がった時だった。にいちゃんといっしょに通っていた保育園は、嫌がることもなく、離れる時に泣くでもなく、保育園生活に馴染んでいるように見えた。

どちらかというと、長男の繊細さを心配していた。

それが、蓋を開けてみれば、というのか、小学校に入学した長男はいい先生に当たったのが良かったのか、とても楽しそうに毎日小学校に通っていたのに対し、次男の保育園生活は悪い方に激変していた。

まず朝ちょっと遠かった保育園に車で送っていく時に半泣き。保育園についても車から降りない。中に入って先生とあってもわたしの膝に抱きついて動か無い。それを先生2人がかりで引き剥がし、窓が閉まっていても駐車場まで鳴り響く泣き声でじたばたしていた。

にいちゃんと通っていた時間は無に帰していた。

これはだめだと思ったので、去年の春から次男は長男の通う小学校の隣の幼稚園に入園している。保育園より幼稚園のほうが合っていたのか(それとも好みの遊具があったのか)幼稚園には楽しく登園しているのだけど、道道で他のお母さんたちが「おはよう」や「いってらっしゃい」と声をかけてくれるのに、反応できない。最初は、「おはようって言ってみよう」や「笑い返そう」と声をかけてたのだけど、最終的に「頷いてみよう」まできてしまった。声をかけ続けてくれるお母さんたちは、気を悪くするでもなく「恥ずかしいんだねー」「そういう子もいるよー」と笑ってくれていてありがたい。

入園して10ヶ月、未だに朝門のところに立って挨拶してくれる園長先生にも挨拶できなかったのだけど、ついに一昨日、ちょっと思いつきで「園長先生の近くまで行って言ってみたら?声が小さくても聞こえるよ」と背中を押すと、不安そうに近づきそれはそれは小さな声で「おはよう」と言った。園長先生が満面の笑みで「ちゃんと聞こえたよ!おはよう」と言ってくれて、照れながらわたしのところに戻ってきた。

それがいいきっかけだったのか、昨日は私が背中を押す前に園長先生のところまで近づいて、思い切るように「おはよう!、、、ございます」とちょっと尻すぼみだけど大きな声で挨拶ができた。

保育園でにいちゃんがいないまま一年過ごしている間、誰の名前も覚えなかった次男が、幼稚園では先生の名前も他の子供の名前も少しずつ覚えている。何より保育園では何をして遊んだのか全く話してくれなかったのが、今日はこんなことをしたと話すようになった(これは年齢が上がったというのもあるんだと思うけど)。

にいちゃんにはにいちゃんの、次男には次男の、どうなるのかなぁという心配があるけれど、なんだかんだで子供たち自身も伸びていこうという力を見せてくれるから、私はちょっと離れて少し待つ練習をしていこうと思う。

それにしても、母でも父でもなんともしてやらない人見知りがにいちゃんといると解消されるって、、、恐るべし長男。そして次男の長男への信頼。

仲良く育ってほしいものです。

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