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詩、誌、氏

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詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。
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#涙

「落下」(詩)

涙が それは本当に 真っ直ぐに落ちる 何もさえぎらせない直線 哀しみを残酷に切り離す 涙は …

とし総子
2か月前
12

「涙は留まる」(詩)

涙が留まる しとしと と 涙が留まっていく 胸のへこみは丸く 角はいつのまに爪が剥いで もう…

とし総子
4か月前
11

「涙はおちる」(詩)

涙が慰めになるのは どの深度の悲しみまで それとも どこまでも静かに沁み込んで 誰の名前を…

とし総子
6か月前
8

「かわいた別れ」(詩)

もうすぐ来る別れが 涙を汲み上げる 底を打つ桶の音 ゆるむつるのやわらかさ あながらこらえ…

とし総子
9か月前
8

「うつろう」(詩)

あなたの涙に濡れたほほをさすった 風は 私が、ここで吹き飛ばした悲しみです

とし総子
1年前
8

くらい詩、みっつ(詩)

今日の詩は、 くらい気持ちで書いた詩をまとめて載せます。 よかったら読んでやってください。…

とし総子
1年前
12

「海より」(詩)

明日の私が 笑っているのか 知ったら どうする 涙の橋を 駆け上り 大きく飛び越える準備をはじめようか 悲しみは 大きな湖ではない 巡る巡る 海のこと それは 雨にも 川にも 変じるもので 喜びの一片に 愛の中心に 在るものでしょう 明日の私が 生きるのか それすら どちらでも構わない ここに生きている 事実の その先に 結びついたものである 私であってくれたなら それだけで 私は私と 言えるものです 私は水滴のひとつ 落ちたら 海に 明日をたどるだけなのです

「胸が痛い」(詩)

胸が痛い 中に コイでも 飼ってるみたい 胸が死体 中に ハトが 歩き回る それも何羽も 胸…

とし総子
1年前
4

「肩を 覚えたよ」(詩)

泣かないでほしいと願いながら うっかり あなたの涙は好きだけど なんて 思ったりしている …

とし総子
1年前
14

「降らせるもの」(詩)

あの日から ずっと わたしは (わたしたちは) 横たわるあなたに (あなたたちに) やわらか…

とし総子
1年前
10

「いろどり」(詩)

青い 涙が 流れた この葉を 染めて 落ちた かすれた 手の色を もう忘れてしまったの? …

とし総子
1年前
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