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あなたはとても うつくしく 私の目を焼いたので この世界は平等に灰白色に 成りましたこと お…
よころびよ 咲いた花よ かなしみよ 萎んだ虹よ あこがれよ 暮れていく月夜 さよならをした…
すきで すきで すきで その手が全てに成っていた 澄んで 澄んで 澄んで 瞳は透明を通り過ぎて…
いっしょに暮れていきたい 夕暮れがあった 魂は昇って白い星に では 居残るしかない躯は 赤…
匂いが最後まで残るって言うけれど 私の中に残ったあなたは 言葉ばかり 私が世界から切り取っ…
書くことは汚れない 私の手が どれほど汚れても 生きることは汚れること それはとても大らか…
散ったのは 言葉だったのか 私の勇敢だったか 早とちりに慰めて あなたはがっかりしなかっただろうか 足早な言葉の勘定に あなたは失望を堪えてはいなかったか 私は必死で そして小賢しかったから 元々あったかどうかの勇敢さだった それでも一粒も生まれなかったわけではなく 私は必死に 小賢しさで働いたんだ 散ったのは 無知の私 無暗な願いだったのか
死のうと 思った 声はするりと胸からはみ出し 私の舌を撫ぜた 軽すぎず そして重苦しくはな…
ねぇ 今頃どこにいるっていうの? 私の 広い広い野原 歩き回る後ろ姿を見たのは まだ草の背…
あなたの肌を描く その声が 私の頬に どう響いたのか 光の反射だけを使って うつくしい色を…
花には成れなかった 黄金の鱗の魚にも 透けた羽を震わせる虫にも 私は成らなかった あなたは …
蝋燭の火がある 弱弱しい光だ 尽きぬ油などないというのに 芯に縋りいて燃える 風の心に揺れ…
許さないと決めたこと それは弱さだと詰られるけれど 私はそれをそのままお腹にいれたい 許す…
芯に怒りを持つことは 魂を発光させる