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余情

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小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。
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#母親

余情 50〈小説〉

 私は結局大学を卒業後、声を掛けて貰った書店で働くことにした。彼女はその頃就活の追い込み…

とし総子
1年前
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余情 40〈小説〉

 夏の暑さに、窓を開けて過ごすことを諦めたのは七月の終わりだった。この夏の猛暑はあなたが…

とし総子
1年前
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余情 27 〈小説〉

 息が白く凍える毎日、分厚いタイツで足を包みながら、熱が薄くなっていく指先を何度もこすり…

とし総子
2年前
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余情 18 〈小説〉

 後輩の家に寄るようになって、彼女の家族とも話をするようになった。 二人だけのときは、彼…

とし総子
2年前
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余情 12 〈小説〉

 私が一人、過去に戻ったからと言って、あなたの死ぬ日が先送りにされることも、逆に、早…

とし総子
2年前
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