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余情

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小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。
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#級友

余情 38〈小説〉

「それで、結局いっしょに住むことになったっていう話?」  目の前で頬杖をついた級友は、眩…

とし総子
1年前
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余情 31〈小説〉

 「それで」と促されたとき、私は何を聞かれたのか、分からなかった。  目の前の級友の目が…

とし総子
2年前
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余情 30〈小説〉

 大学は、無事に合格することができた。  あなたのおばさんも、後輩も、お祝いをしようと言…

とし総子
2年前
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余情 25 〈小説〉

 あなたが亡くなった夏の終わりが近付くと、私の体調は少しずつ、けれどある瞬間にごっそりと…

とし総子
2年前
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余情 24 〈小説〉

 冬が来て、春がまた来て、繋ぎ合った指先が溶け合うように夏が来た。  あなたがいない夏。 …

とし総子
2年前
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