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余情

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小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。
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2022年3月の記事一覧

余情 16 〈小説〉

放課後の光は、明るいけれど少し重たい気がする。 「読みましたか」 彼女の言葉に私はひとつ頷…

とし総子
2年前
4

余情 15 〈小説〉

 図書室のドアを開けると、後輩の姿はすぐに見つけることができた。昨日座っていた席に彼女は…

とし総子
2年前
2

余情 14 〈小説〉

 最初の十年を、私は必死に過ごしてきた。血を吐くのではないかと思うことも、何度もあった。…

とし総子
2年前
4

余情 13 〈小説〉

 高校という場所は、刺激がコントロールされた場所だと思う。はじめてここに入ってきた人間は…

とし総子
2年前
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