お願い、掃除くらいはしてくださいね。〜離婚しようと思った理由(3)
ニューヨークに来て間もない頃、アメリカ人の大雑把さに驚いて、なんで? と思ったことがある。
街の汚さなんかは、元バックパッカーなので中南米やらアジアで知っているので特に気にはならなかったけど、細かな日本人からみると、あの大雑把さ加減はいただけない。
日本人のすごいところって、やっぱり学校で掃除をするところだと思うんですよね。必ず掃除をする。あれは情操教育の一環なんだなーと今だと思います。
でもこっちの人って、清掃会社を雇うから、掃除するのはその人達であって自分達じゃないから、いくら汚してなんとも思わないで育つ人達が多いわけですよ。
道を歩いていてもゴミを道ばたに捨てることに抵抗がない人達が多いし、ゴミを拾おうとしたら「清掃する人の仕事を取ってはいけないから拾う必要がない」と言い切る親もいますからね。
確かにそうだけれど……言われればそうなんですが、自分で捨てたゴミくらい拾おうよ、人として。汚いよりも綺麗な方が気持ちいいじゃない。
なので、息子にはゴミは拾うように口酸っぱく教えてきました。
が、アメリカ人の旦那はそうじゃない。
彼はゴミをわざとじゃないけれど、道ばたに捨てることに抵抗はないし、家の中がかなり汚くても気にならないタイプ。
最初の頃はかいがいしく掃除しますよ。
仕方ないなあ、もう❤
やっぱりあたしがやってあげないとダメなのね、困った人❤
って感じでね。
でも新生児ができると「はあ、掃除くらいはやれよ」と思うわけですよね。
旦那は「なんか冷たくなった。俺のことをもう愛していない」と言っていたけれど、ええ? いや、あたしのことを、息子のことを愛しているならオムツくらい買ってこいや!
よく「子供ができると嫁が変わる」って男どもは愚痴っているけれど、違うよ
子供ができて、夫の本性をみて嫌になる
が正解だからね!
勘違いするなよ!
さて、子供が産まれたら、やっぱり小さいうちから日本にいる親に会わせたいと思うのは当たり前のことですよね。
不法滞在8年やって、結婚でやっとグリーンカードが取れて晴れて合法者となったからには日本に帰ってゆっくりしたい!
学校が始まると夏休みにしか日本に帰れなくなると聞いていたから、じゃあ小さい時は冬とかに帰ろう!
ということで、初めて息子を連れて帰ったのは、彼が1歳半くらいの冬でした。がっつり3ヵ月ほどいたかな。
その間、旦那は一人気ままな生活を送るわけですが一抹の不安があり。
ええ、その間にちゃんと掃除してくれているかなーってやつです。
でもって、ニューヨークに戻る時にはジョン・F・ケネディ(以下JFK)空港まで迎えに来て欲しいなあ、なんて思っていたわけです。
正直この時のことはよく覚えていないんですが(アハハ)、2回目に帰った2010年の夏はよーっく覚えています。だってこの頃から真剣に離婚しようと思っていたから。
いくら息子が4歳になったとはいえ、飛行機で寝ない子だったので、マジ成田ーJFKの12時間地獄ですよ。オカンは一睡もできないままニューヨークに戻ってくるんですから。息子も1時間か2時間くらいは寝たのかもしれないけれど、そんなの寝たうちに入らないので、フラフラです。
さすがに4歳児は抱っこはできるけど、抱っこしたまま長くは歩けません!
夜便、つまり成田を夕方6時半くらいの便で飛ぶと、ニューヨークにも夜着きます。そして飛行中はずっと夜なので子供が寝やすいよ、と言われたのにね、おかしいなあ。
眠いわ疲れているわ、ご機嫌斜めだわの三重苦。
に、荷物。荷物ですよー。
家に帰って風呂入って寝たい。
これだけですよね、願いは。
この時も迎えに来て欲しいなーと思っていたけれど、用事があると言われたのか、お金がもったいないと言われたのかよく覚えていないけれど、家で待っていると言われました、とにかく。
なのに、聞いて下さいよ、奥さん!
アパートのドア開けたら、掃除機かけている旦那が……
目線を移動すると洗濯物の山が部屋の角に積まれている……
シンクに目を移すと汚れたお皿達が……
部屋の中が、荒れていたんですヮ。
んで、あたし達が帰ってくるから慌てて掃除始めてて。でもなんか所どころ汚いし、リフィル用のハンドソープが半分以下になっていたし(ほぼ新品だった)「なんでなん?」と聞いたら、浴槽やトイレを洗う洗剤がなかったから使った、と言います。「買えばいいじゃん」と言ったら「お金がない」と。
実はこの頃、半年くらい前から旦那は無職になっていて。だからこそ、息子の保育園のお迎えとかに行ってもらっていたんだけれど、いやあ、あたし達のいない10週間、職探しをしていなかったとは……。
この辺りについても後日書きましょう!
実はこの夏休み、日本に帰って「離婚しよう!」と決意をしてきたので、この状態をみて
うん、決意は間違いではない。
と納得した次第です。
とにかく眠れるようにベッドを整えて、息子とさっさと寝たのを覚えています。
続く。
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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。