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私たちの知らない痛み

角田くんの1人で作り上げた処女作を読んで文字を書きたくなった。

私はZOZOUSEDの広報時代にWWDの記者だった角田くんと出会った。ユーズドのこと、環境問題、ファッションの今後についてまとめたファクトブックを握りしめて六本木のオフィスにお邪魔した。

その時の角田くんが書いてくれた記事はこちら

私は彼の書く文章が大好きです。空気感に引き込まれていくように、スラスラと文章が読める。あ!でも時々賢い角田くんが垣間見えて、情報処理に脳がヒーヒー熱くなるときもある。そのスパイシーも好きだったりもする。

今回の三十路を記念して書かれた『私たちの知らない痛み』。ポストに入っていた封筒を開けるとビックリ!表紙がちぎられて、レイアウトデザインもバラバラでアート本かと思った。そして、開いて衝撃を受けたのは文字の小ささだ。前回のゆとり本も小さめではあったが、より小さく感じた。実際はどうなんだろうか。最近の本は大きめのフォントが多いから、読むのに気合と勇気が必要だった。でも読み始めたら相変わらず彼の文章はスラスラと読める。美しい建物を眺めているような気分になった。余白の美というやつだろうか?!

そして、対談ページのレイアウトに衝撃を受けた。角田くんの合いの手ページに沢山の空白スペースがある。最初は『間』を表現してるのかな?お洒落なことしやがってーって思ってた矢先に、ふと余白を眺めていたら文字にされてない対話が頭の中に突然現れた。

「な?!!何なん!!!これ!」


興奮状態の私・・・。

この感覚を伝えたくて、家族を捕まえてシェアする私。

多分、我が家では角田くんは私のアイドル的に映っただろうなw

星読みのyujiさんの本『風の時代』にはビジネスという言葉がこれからの時代形を変えたり、使われなくなる時代が来るような事が書かれていた。江戸時代に使っていた言葉や表現が変化した様に、昭和、平成で当たり前についかっていた言葉たちも変わっていく。「言葉」って存在は変わらないと思い込んでいた私はハッとさせられた。学生時代に漢文や古文は日常生活に使わないのに何故勉強するのか不思議だったが、言葉の表現を読み解く練習だったのではないかと思う。そう思ったら悪くない時間だったはずだ。教育って背景から伝えていかないところがあまり好きでない。以前、教授の父とそんな話をしたら、全部教えないのは気づく力を養うために考えられているんだよ、と言っていた。でも、現代社会において気づく力は違うことからも学べる気もする。固められた教育方針もきっと、風の時代で大きく変わる気もする。

いつの日か国語でビジネスメール文の勉強もされるといいなと思った。

対してお世話になってないのに、「お世話になっております」ではじめる定型文や、「お忙しい中大変恐縮ではございますが・・・」がと謙りまくるしめのメール文の裏側の意図を読み解く練習は勉強が必要だと思う。

最後に、私が共鳴したことをダラダラと書いた文章にお付き合いいただきありがとうございました。


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