宣戦布告

小さい子どもの成長を見るのが好きで、よくSNSに上がってる子どもの動画を見ている。
先日も、SNSに人工知能と会話する幼児の動画が出てきたので、心を躍らせながら視聴した。
恥ずかしながら、私はその時知ったのだが、どうやらアレクサに命令を下すことで、番組を視聴したり、別の機器を操作できるようだ。
その幼児も手慣れた様子で、アレクサに命令し色々なものを操作していた。
私は怖くなった。
この先、人工知能が身近にあるのが当たり前の子どもたちが大人になり、人工知能のように、質問に的確な回答ができない私のような人間は、どうなってしまうのだろうか。
白眼視され、失望されてしまうのだろうか。
電子機器に疎い私でさえ、自分の親世代がキーボードもろくに操作できないことに、強い怒りを覚えてしまう。
それと同じで、「こいつ明日の天気もすぐ言えないのかよ」と思われてしまう。
「好きな食べ物は?」と聞かれて、「湿度やその時の体調で変わってくるね」と答えても、「なんこいつ」と思われてしまう。
人工知能のせいで、ユーモアがこの世界から少しづつ消え去ってしまうのではないか。
それは由々しき事態なのではないか。
私以外に声をあげているものは、世界にどれだけいるのだろうか。
もしこの文章が、人工知能vs人間の引き金を引くことになったら、私は先頭に立って戦うことを宣言する。
令和のジョン・コナーが今ここに爆誕した。

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