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島国の日本人にはなかなか貴重な体験!長距離バスで国境を越えよう!

前回の投稿で、陸路で国境を越える長距離バスに乗り込むことについて書きました。しかしそのバスの出発時刻が大幅に遅れました。

時間に正確なドイツでもこれほど遅れる!?長距離バスのありえぬ遅延 - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)

残念ながら補償が受けられないギリギリの遅れだったようです。今回はついに、陸路で国境を越える本編になります。


ドイツ・ドレスデンからポーランド・ヴロツワフへ

ドレスデンは東ドイツで、ポーランドやチェコの国境にほど近い都市です。

ヴロツワフはポーランドの南西に位置する都市で、同じくチェコにもほど近いです。

管理人の予想するバスのルートとして、「4号線」を通って行くものと思われます。


1時間47分遅れでドレスデン中央駅を出発

管理人はドイツのベルリン空港からドレスデンに向かう交通手段でもFlix busを利用しました。そのときは2時間強の道程だったのですが、そのときのバスよりも座席の間隔が広いように感じました。国際線の長距離バスだと、より快適に過ごせるように少し広く作られているのでしょうか?

11時2分にドレスデン中央駅を出発した後は、先日観光したインネレ・アルトシュタットやインネレ・ノイシュタットを横目に見ながら高速道路へと向かいます。1週間も経っていないのに、すでに懐かしい景色です。
ドイツの高速道路は利用が無料なのか、一般道から急に信号のない道路に変わります。日本のようにETCで開くゲートなどもありません。無料で高速道路が利用できるのならいいですね。ガンガン飛ばして、出発の遅れを少しでも取り戻してほしいです。


国境の街ゲルリッツ(Görlitz)に到着

1時間以上どこにも停車することなく、バスは走ります。12時38分にバスが初めて停車しました。Google Mapを確認すると、ゲルリッツという街にいるようです。

ゲルリッツ駅にあるバス停留所のようです。数人がここで降りると、バスは再び出発しました。少しでも遅れを取り戻そうと必死なのでしょう。


まさかのうれしいトイレ休憩!

バスが走り出して数分後、なんと給油のためガソリンスタンドに停まりました。そして乗客に5分間の休憩時間が与えられました。予想していなかった、車外に出られる時間です。売店で何かを買う人や、スタンド店内のトイレを利用する人などがいます。管理人も店内のトイレが無料であれば、きれいなトイレを使いたいです。おそるおそる店内に入ると、トイレは無料でした。車外に出たことで多少体もほぐれ、きれいなトイレで用足しもできたのでだいぶリフレッシュできました。

「みんな戻ったー!?」

運転手が乗客にそんな適当な掛け声をかけた後、乗客の数を数えることもなくバスは再出発しました。この緩さが「海外にいるんだなあ」と感じさせます。


知らないうちに国境を越えていた!?

バスが再出発して数分後、Google Mapをチェックします。ばっちり給油もしたし、もうすぐ国境を越えるんだろうなと思っていました。しかし驚愕の事実が判明しました。

「すでに国境を越えている!?」

なんと、先ほどのガソリンスタンドはすでにポーランド国内だったのです!管理人は絶対に、国境を越える際には何かあると思っていたのです。以前南米を訪れた際に陸路で国境を越えたときは、乗客はバスから降ろされ保安検査を受けさせられたり、乗客はそのままでも警察が車内に入ってきてパスポートをチェックされたりと、何かしらのアクションがありました。

ここヨーロッパではシェンゲン協定の取り決めにより、EU諸国内の移動が自由にできるようにされています。ですが、何かしらの確認作業はあると思っていたのです。なぜならこのバスチケットを予約したときに、パスポートを提示する準備をしておいてくれと記載されていたからです。ドレスデン中央駅出発時にパスポートの確認作業はありませんでした。なので、国境で確認作業があると思っていました。

ですが実際には何もなく、本当に素通りで入国していました。ゲルリッツから出発した際、管理人は外の景色もGoogle Mapもチェックしていなかったのです。まさか国境を知らぬ間に越えているとは思いもしませんでした…。寝ていたわけでもないのに…。


2つ目の停留所

知らず知らずのうちに入国していたポーランド内をひた走り、13時55分に2つ目の停留所に到着しました。ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)という街のショッピングモールでした。

数人が乗り降りして、わずか3分の停車で再出発しました。ゲルリッツの停留所とは全く違う雰囲気のバス停です。一体どういう基準でバス停を設定しているのでしょうか?


2時間以上遅れてヴロツワフバスターミナルに到着

2つ目の停留所を出発してからは、どこの停留所にも停まりません。バスはいつの間にかヴロツワフ市内へ入っていました。元々の旅程表では、ヴロツワフバスターミナルへの到着は13時30分、遅れにより修正された旅程表では15時40分でした。

バスターミナル付近をぐるぐる回り、地下の発着所に到着しました。到着時刻は15時54分です。トータルで2時間半ほどの遅れでした。到着が2時間以上遅れた場合に補償対象になるのかは後で確認するとして、今は宿に向かうのが最優先です。

ようやく待ち望んだバスターミナルに到着しました


管理人が乗ってきたバスには大勢の乗客が乗り込んでいきます

おまけ:ポーランドのトイレは無料で利用できる?

以前読んだブログ記事では、ヴロツワフバスターミナルの地下から上がった直後にあるトイレは無料で利用できるとのことでした。ですが実際に確認すると、なんと3PLN(ポーランドズオティ、約120円)と書かれています。門番もいます。なんとなく嫌な予感がしていた管理人はバスを降りる直前に、バス車内の狭く汚くなったトイレで用足しをしておきました。結果それが功を奏した形になりました。

ドイツと同じく、ポーランド国内のトイレも有料になってしまったのかもしれません。


まとめ

まさか気づかぬうちに国境を越えているとは思いもしませんでした。逆に言えばそれほど簡単に国をまたぐ移動ができたということでもあります。この道中、パスポートは一度も確認されることはありませんでした。みなさんも陸路で国境を越える際は現在地をよく確認して、国境がどんな状況になっているのか見てみてください。

ちなみに到着がどんなに遅れても、Flix busでは補償対応にはなりませんでした。あくまでも出発時刻が2時間以上遅れた場合にのみ、補償対象になるようです。時間に厳格なドイツのバス会社でもこうなることがあります。移動の際は充分すぎるほどに余裕をもって計画を立てましょう。


それではまた!

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